中長期申し分ない推移 来年にかけて平和を模索する時 (2022.12.27)
週明け反発。日経平均中陽線の引け。膠着状態だ。持ち高調整によるもので、26日欧米休場のため取引参加者が少ない。プライムの売買代金1兆7700億円とあって今年最低。売買高8億2000万株に過ぎない。胸突き八丁の米金利やロシア軍弾薬不足、中国コロナ蔓延など消化難から伸び悩んだ。引け後、先物が小甘い。プロが弱気で示しがつかずアマ追髄。売りたい強気と買いたい弱気で小康を保っている。依然戦闘や対立が続くものの来年にかけて平和を模索する時がやってくる。28日の日銀政策決定会合(12月19~20日開催)、31日発表される中国の12月製造業・非製造業PMIに来年1月4日米ISM製造業景況指数(12月)、同日FOMC議事要旨(12月13、14日開催)、6日米雇用統計発表まで調整が尾を引きそうだ。中国のコロナ蔓延が桁外れで日経平均4万円説後退というものの、数年後5万円が定説で米国株売り日本株買いに変わりない。2024年初めロシア大統領選を控えているためで、同年秋米大統領選もあり23年が決定的に重要。日本の場合、4月の統一地方選と5月G7サミット(広島)をきっかけに米国に偏り過ぎた資本が流れ込むとみられ、米金利ピークアウト(リーマン危機直後5.25%)が次の目安。1990年バブル崩壊から30年余り。当時「平成の鬼平」によるバブル潰しで米国に渡った巨額資金の一部が日本に戻る見通し。米国にも鬼平がいたわけで鏡を見ているような場面。お金は安心、安全、安定したところに寄ってくる。ブルームバーグによると、IMFは来年世界経済の3分の1が縮小し、同GDP成長率2%を下回る確率25%という。その点、20日YCC(イールドカーブコントロール)修正に踏み切った日銀のサプライズが印象的。短期金利-0.1%、長期金利0%まま据え置き。利上げしたが緩和措置が長くなるため引き締めではないという。バズーカ砲を10年引き回し優柔不断に違いないが、主要国で唯一緩和を続け、いざとなれば「駆け込み寺」。ハイテクと金融で世界の富を巻き上げる列強と一線を画した存在。米国が今後財政出動によりドルを増刷するとインフレ退治が困難になり、否応なく日本にお鉢が回ってくる。日銀のリフレ(デフレから抜け出しインフレに至らない状況)に対し、高橋是清(1845~1936)を採り上げたのも天王星の公転周期によるもの。2022年にまる84年を数え、来年から10年遷宮に伴い金座(かねのくら)に入る。
日経平均先物によると、26日大証ミニ2万6380円(+0.06%)に対しラージ同、シカゴ6240円。現物より166円安い。ビットコイン円2,245,956(+0.23%)。
26日の日経平均170円高、大引け2万6405円。TOPIX1902(+4)。値上がり1056(値下がり691)。10年債0.445%(+0.070)。米10年債3.738%(+0.061)。上海総合3065(+0.65%)、香港ハンセン19,593(-0.44%)、インドNifty18,014(+1.17%)、ロシアRTS979(-1.72%)。マザーズ704.79(-0.35%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。中長期申し分ない推移だ。(了凡)