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企業レポート

ペースが上がる システムリサーチ 12月14日 (2022.12.13)

我で固まった殻を破る 
一にも二にも健康経営の取り組み
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 システムリサーチ(3771)は連結好調。予想を上回る折り返し。ペースが上がってきた。10月25日の上方修正によるもので、自動車や電機、金融業などDX関連投資拡大が主因。手が足りないのも事実で、既存顧客からソフト開発の継続受注や、来年4月ゼネラルソフトウェア子会社化に伴いスケールアップ。中期売上高300億円/2000人規模に向かって動き出した。SI事業の拡大、ポストSI事業へのチャレンジ、DX時代の技術対応、バックオフィスのマネジメント・デジタル化・ガバナンスレベルアップ、エンゲージメントを高める新キャリアパス制度など5つの取り組みが骨子。一にも二にも健康経営の取り組みが目立ち長期売上高1000億円さえ視野に入った。日本の製造業復活を巡るもので3大都市圏に軸足。「2025年の崖」といわれるIT人材不足解消。「2030年」日本製鉄(5401)の新電炉構想もあり目を離せない。取引先全体の約4割トヨタ(7203)関連が占め、日立( 6501)や富士通(6702)。ヤマトHD(9064)など主得意先だけに引けを取らない。社長直轄のDX推進委員会が発足しデジタルシフト加速。1171店数えECサイトモール運営開始。紙が減った分DXの進展によるものという。日本の場合、ハイブリッド対応が生命線で理に適っている。特定サービス産業動態統計によると、同社の属する情報サービス業10月の売上高106.1%と7ヵ月連続増加。内訳を見ると、主力の受注ソフトウエア5.8%増、ソフトウェアプロダクツ116.3%。システム管理運営受託100.6%と確り。景気後退説が蔓延する中で引き続きDX関連投資が目玉になっている。同社の運勢によると、未知の世界に関心。現状に満足するより新たな冒険をしたくなる星。忍耐力で他の追随を許さないという。23年、エネルギー全開で行動できる。一方、平山社長(63)。あるがまま受け入れ難を除く。我で固まった殻を破る旨来年の課題という。
 2023年3月期(連結)は、売上高211億7100万円(15.0%増)、営業利益22億8700万円(10.0%増)、経常利益23億1600万円(9.5%増)、純利益12億2100万円(18.1%減)とポジティブなイメージ。期末配当60円を据え置く予定。例年、年度末強いだけに「稼ぐアプリ」が注目される所以だ。10年前の連結売上高71億円(営業利益3億円)が22年3月期同184億円(同20億円)に上昇。コロナ、ウクライナ危機を加味したもので、時流に乗る経営。衆知を集める経営、運命共同体の経営そのもの。高能率・高配分の経営、顧客志向の経営然り。営業利益率10%にもうかがえる。※1月31日発表された決算にご注目ください。

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