証券ビュー

アンコール伊勢町

アベノミクス巻き戻し 混乱のさなかで息を吹き返す主力 (2022.12.02)

 5日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。5日線2万8133円が下振れした。日本時間1日未明FRB議長講演によるもので、ダウ737ドル高(一時268ドル安)が主因。13~14日のFOMCで利上げペースダウンを織り込む一方、引き締め継続に警戒感じわり。引け後、先物が軒並み安い。2日米雇用統計、13日米CPI発表など先取りするもので、恒例のサンタ・ラリー後退。8月以来遅行指標のツケを持ち越した。10、11月騙しの戻りとみられ、原油や天然ガスなどエネルギー資源安が重荷。インフレがピークアウトしても逆イールドが尾を引き、来年米景気悪化を懸念する声が根強い。FTX破綻に伴うビットコイン70%暴落が走り。主要債権者に銀行が見当たらず、デジタル通貨で巻き返す時がやってくる。原油先物が22年のスタートラインを割り込み、上昇分すべてはき出したところがミソ。インフレが頭打ちになってもファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の落ち込みが足かせ。値幅を日柄調整に持ち込んでも時間がかかる。その点、日本のリフレ政策が焦点。世界の投信から資金流出が目立ち、積み立てNISAが流入上位に顔を出した。以前述べたように、世界最速でデフレ脱却を実現した1932~36年高橋是清(1854~1936)がモデル。金輸出再禁止、日銀引き受けによる政府支出増などリフレが奏功。後日、2.26事件で暗殺された。今回、日本が唯一デフレを抜け出し世界のインフレ退治に呼応。アベノミクス巻き戻しが予想され、来年4月8日の日銀総裁任期まで目を離せない。世界がデフレで日本はインフレに向かい、23年から10年経済の時代本格化と述べた。伊勢の遷宮で2013~33年金座(かねのくら)入り。後半10年1983~93年に匹敵するバブルも考えられる。米中バブル崩壊、コロナ蔓延、ロシアのウクライナ侵攻など混乱のさなかで日本企業が息を吹き返すわけだ。主力の■■■■(****)、■■■■■、■■■■■(****)のほか■■■■(****)、■■■■■■(****)など逐一戻り高値を更新。引くにひけないところにきた。世界が中長期デフレに見舞われ、唯一30年かけて抜け出した日本がインフレ修正に入るわけで株高と連動。数年後、日経平均が5万円つけても驚かない。これから5年、米国株売り日本株買い。世界がブロック経済に入った1930年代と似通っている。
 日経平均先物によると、1日大証ミニ2万8200円(-0.18%)に対しラージ同、シカゴ8195円。現物より31円安い。ダウ先物3万4538ドル(-0.18%)。同52ドル安い。VIX恐怖指数20.91(-4.48%)、WTI原油先物81.33(+0.97%)。金先物1794(+1.95%)、ビットコイン円2,341,614(-1.02%)。
 1日の日経平均257円高。大引け2万8226円。TOPIX1986(+1)。プライムの出来高12億4400万株、売買代金3兆1400億円。値上がり620(値下がり1150)。10年債0.250%変わらず。米10年債3.602%(-0.087)。上海総合3165(+0.45%)、香港ハンセン18,736(+0.75%)、インドNifty18,812(+0.29%)、ロシアRTS1120(-0.10%)。マザーズ806.44(+1.63%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。アベノミクス巻き戻しが焦点になった。(了凡)