証券ビュー

アンコール伊勢町

失われた30年のおかげ 来年から10年日本経済が回り出す (2022.10.17)

 前週末5日ぶり反発。日経平均大陽線の引け。大荒れだ。引け後先物安に跳ね返り14日ダウ403ドル安(13日827ドル高)。このため、日経平均先物が夜間取引で480円安の2万6570円。往って来いだ。FRBのインフレ退治が売り方と買い方の刺し違えを促したとみられ消耗戦。当面25日線2万7148円が上値の関門という。13日、米株価反転が凄まじい。ダウの場合、安値から1500ドル上昇。米CPIの強さを追い風に優勢だったベアが一時550ドル安から僅か数時間で買い戻しを迫られパニックになった。ロシアのウクライナ侵攻に似ている。FOMC議事録とCPI発表で積み上がっていたポジション解消が一巡し米主要企業の7~9月期決算が手掛かり。しかし、14日発表した米金融最大手JPモルガン・チェースの純利益17%減。ウェルズ・ファーゴやシティグループも下振れ。米ミシガン大の消費者信頼感指数で1年先のインフレ率5.1%も伝えられ力不足だ。14日ロイターによると、ECB総裁が市場に対し「過度に楽観的な見通しを織り込んでいる」との認識。突然の調整も考えられる。IMFも主要中銀の相次ぐ利上げを受け世界経済見通しを下方修正。これから最悪の事態を迎えるという。英年金基金の損失25兆円といわれ、新首相が財務相を更迭したのもわかる。一方、日本は11日インバウンド明け。■■■■■■(****)が全国5000を超える販売店の資金3兆円を一括調達。■■■■■■■■(****)は元社員の協業や再入社を持ち掛けるなど製造業復活に余念がない。この点、アベノミクスの知恵袋といわれた浜田宏一氏(86)に分がある。10年前の著書「アメリカは日本経済の復活を知っている」(講談社)の中でリフレを明らかにした。デフレから抜け出しインフレに達しない状態のことで、東大の教え子・元日銀総裁の白川方明氏(73)に贈った糾弾の書。当時、白川氏はアダム・スミス以来200年経済学の泰斗たちが営々築き上げた普遍の法則を無視。孤高の「日銀流理論」を振りかざし円高、マネーの動きを阻害。株安、失業、倒産を生み出した。潜在成長率のはるか下で運営される日本経済をナンセンス。水は高いところから低いところに流れる旨力説した。円安よりドル高に問題があり、ヘリコプターマネーに由来する調整。来年1~3月が10~12月に繰り上がった。高橋是清のリフレ(1932~36)を前例に程なく需給ギャップ解消。来年から10年、日本経済が回り出す旨述べた。米国も承知の上だ。ヘリマネの先地獄といわれるが、日本は2.26事件で倒れた高橋のトラウマを乗り切る構え。失われた30年のおかげだ。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万6575円(-1.76%)に対しラージ6570円。シカゴ6585円。現物より506円安い。ダウ先物2万9689ドル(-1.34%)。同54ドル高い。VIX恐怖指数32.02(+0.25%)、WTI原油先物85.55(-4.00%)。金先物1650(-1.60%)、ビットコイン円2,848,042(-0.21%)。
 14日の日経平均853円高。大引け2万7090円。TOPIX1898(+43)。プライムの出来高13億1900万株、売買代金3兆2000億円。値上がり1751(値下がり61)。10年債申さず。米10年債4.025%(+0.075)。上海総合3071(+1.84%)、香港ハンセン16,587(+1.21%)、ロシアRTS990(+0.230%)。マザーズ715.58(+2.35%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)など。来年から10年、日本経済が回り出す。(了凡)