先物が大荒れの模様 日本周回遅れを返上し出番到来 (2022.10.14)
さらに続落。日経平均中陰線の引け。弱もち合いだ。12日米主要3指数下落を受けたもので、市場予想0.2%を上回ったPPI(卸売物価指数)0.4%が材料。13日CPI発表に響くためだ。FRBが午後発表したFOMC議事録要旨もインフレに対し警戒が強く予想通り。一時3.97%(前日3.95%)に振れた米10年債が小康を取り戻したのに過ぎない。FRBやECBが手詰まりな上に英国のトリプル安も尾を引いており、クレディ・スイス・グループ自体底が抜けた状態。ゴールドマンによると、24年に1兆2000億円の資本不足に直面するという。折から原油先物が急落し、ブラックマンデー(1987)当時に似た場面。08年7月高値をつけECBの利上げで急落。9月に200日移動平均を下回ると2週間後リーマンショックが起きた。今回も7月ECBの利上げで200日線を割り込み、9月再利上げで株安に拍車。10月持ち堪えられるか正念場。運用に失敗した金融機関やヘッジファンド、商品投資顧問など予想外の含み損を抱え売りたい強気だ。来年1~3月アベノミクス巻き戻しに伴う踏み上げが10~12月に繰り上がり大荒れも考えられる。世界のインフレが40年ぶり2ケタとなり、この間ドルが25%上昇し最悪の状態。国債に限ると1949年以来という。延べ40兆ドルの損失を抱えグローバル化が逆回転。ロシアのウクライナ侵攻で77年続いた戦後の限界を迎えた。ドルが主要通貨に対し長期トレンドを20%上回り、通常7年の上げ相場が11年目。経常収支の赤字がGDPの5%に近づきファンダメンタルズもボーダーライン。01年ドットコムバブル崩壊にも当てはまる。一方、ロシアも内部腐敗、兵力・物資・資金不足など事実上負けいくさ。今冬乗り越えても来年つかまる見通し。日本の場合、9月末に東西共倒れ漁夫の利と述べた。同12日、三空売り赤三兵買いが示唆。10月半ば正念場を迎え「23年から経済の時代」と10年太鼓判。日経平均5万円、10万円で収まらない。世界中がインフレ退治でデフレなら、唯一デフレを脱却しインフレ。批判もあったが、1932~36年高橋是清蔵相のリフレ政策が成功モデルになった。株高を呼び込みいち早くデフレを抜け出したところがミソ。日本が周回遅れを返上し出番到来。式年遷宮の前例もあり33年まで10年上昇運。直近1983~93年の国情に似ている。若い世代が血沸き肉躍る第2幕。30年デフレで先行しただけに、免疫力もあり先頭に立つとみられる。戦後の限界を物語るミサイル・核使用に対し、■■■■(****)を立てて新冷戦収束の有無を検証中。相当なアタリで来週楽しみだ。
日経平均先物によると、13日大証ミニ2万6405円(+0.71%)に対しラージ6400円、シカゴ6425円。現物より188円高い。ダウ先物2万9570ドル(+1.06%)。同359ドル高い。VIX恐怖指数33.38(-0.80%)、WTI原油先物87.50(-0.21%)。金先物1682(+0.28%)、ビットコイン円2,752,889(-2.16%)。
13日の日経平均159円安。大引け2万6237円。TOPIX1854(-14)。プライムの出来高10億4200万株、売買代金2兆4500億円。値上がり341(値下がり1447)。10年債0.245%(-0.005)。米10年債3.870%(-0.033)。上海総合3016(-0.30%)、香港ハンセン16,389(-1.87%)、ロリアRTS976(-2.26%)。マザーズ699.13(-2.03%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。先物が大荒れの模様だ。(了凡)