23年から10年尻上がり 98年のドル急落に匹敵する場面 (2022.09.27)
週明け続落。日経平均大陰線の引け。三空をつけた。前週末の米国株安に鞘寄せ。先物安を受けたもので、27日国葬、28日配当つき最終(落ち分225円)を加味すると買い戻し。自律反発が迫っている。
米国がハードランニングを覚悟した矢先、英国の過大な景気刺激策、ロシア核兵器使用示唆、イタリア中道右派過半数など行き過ぎた不安の反動によるもの。米国の場合、ウォール街がFRBの本音を理解したという。投資家が資産防衛のため大量の保険をかけており、株とETFを巡るプットオプションの購入急増。大手マネー・マネージャーによると、23日まで4週間で343億ドルと09年以来最大。20年以降の平均4倍に達した。顧客はヘッジで利益を出し、オプション行使価格を引き下げ新たな取引に着手。年末まで株価見通しを引き下げたという。1ドル110円台から急ピッチな円安然り。米国時間にNY主導で起きた。市場の最前線でディーラーがAIやアルゴで高速取引を駆使。勝ち馬に乗り鞘稼ぎ。財務省や日銀の為替介入を呼び込んだ。過去20年、ドルが世界の全通貨に対し20%上昇し最高。円安をとやかくいっても始まらない。来年1~3月アベノミクス巻き戻しを前に外資の手口が明らかになった。彼らは日本や日本経済にも関心がない。事実上、日銀がコロナやウクライナ向け大量の米国債発行を引き受け。さらにFRBの利上げが3回見込まれ、10月以降プットの買い戻しがせいぜい。米国株にひきかえ日本株の底堅さがわかる。ダウが中長期22年1月高値3万6953ドルから半値以下に対し、日経平均2万4000~2万5000円がボトムと述べた。来年1~3月、日本にとって維新(1868)、敗戦(1945)に匹敵する3度目の出直り。ホロスコープ(天体配置図)の天王星84年周期に見合うもので、数年後日経平均5万円の初動。当初50~100万円の元手が中長期1億円に届くチャンスだ。式年遷宮のジンクスを加味すると、13年「米座」から「金座」に移り23年から10年尻上がり。日経平均10~20万円説も漏れ伝えられるようになった。世界のインフレ退治にひきかえ日本のデフレ脱却が異色。ビックマックひとつ、現在日本390円が米国710円にスライド。バブル当時同390円が同200円に過ぎず割高。立場が逆転するわけだ。世界がコロナ・ウクライナ後長期停滞、規模縮小をやむなくされ、日本は30年デフレが一巡し製造業復活。インバウンド再燃により世界をリードする見通しだ。
日経平均先物によると、26日大証ミニ2万6270円(+0.32%)に対しラージ同、シカゴ6290円。現物より142円安い。ダウ先物2万9534ドル(-0.46%)。同56ドル安い。VIX恐怖指数32.23(+17.84%)、WTI原油先物78.91(+0.22%)。金先物1653(-0.10%)、ビットコイン円2,747,188(+1.74%)。
26日の日経平均722円安。大引け2万6431円。TOPIX1864(-51)。プライムの出来高15億2600万株、売買代金3兆3400億円。値上がり124(値下がり1687)。10年債0.245%(+0.010)。米10年債3.760%(+0.073)。上海総合3951(-1.20%)、香港ハンセン17,855(-0.44%)、ロシアRTS1055(-7.57%)。マザーズ693.98(-2.68%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。98年のドル急落に匹敵する場面という。(了凡)