証券ビュー

アンコール伊勢町

円安インフレに備えよ 乗り越えるべき当然の踊り場 (2012.04.04)

NY先物高にかかわらず安い。81円台に跳ね返った円高によるもので、主力をはじめ軒並み反落。GWを待たず波乱含み。日銀が2月14日インフレ1%をターゲットに追加緩和を表明したが、通貨供給の形跡がなく円の買い戻しを誘った模様。3日の日経投資欄「一目均衡」で5月の売りを紹介した件りもブレーキ。3月22日述べたように、アップルが配当再開と自社株買いを発表しひと山越したとみられるためだ。前日触れた■■■(****)、■■■■(****)然り。2、3月円高デフレから円安インフレの転機になった。ニクソンショック以来40年続いた最後の円高が終わったという認識。値幅、日柄とも黄金分割によるもので、相場の世界にいないとわからないメッセージ。円安インフレがお金の値打ちを下げ、株や不動産、耐久消費財の値上がりをもたらすわけだ。今年2月から緩やかなトレンド入り。4、5月乃至6、7月乗り越えるべき当然の踊り場。集中して臨むところだ。資本主義はゼロサムの世界。相場が典型といわれ、誰か儲かると他の誰か持ち出し。取るか取られるか二つに一つだ。機能不全の国会、年金破綻、財政赤字、さらに世代格差など円高デフレの後遺症。先送りの限界にやってきた円安インフレ。ほかに方法がない。欧米や中国はこれから20年デフレとみられ、日本だけインフレになるとすれば溜飲の下がる思い。3日14万6900円で引けた■■■(****)中心に駒を進める。この日は日経産業新聞が4月から治験を開始する★★★‐★01・101(膵臓B)を蒸し返して伝え上伸。全銘柄値上がり36位に顔を出した。前日述べた通り2月29日、3月1日連続ストップ安と対極のベクトル。丸山ワクチンやインターフェロンなど比較にならないスケールになりそうだ。■■(****)、■■■■(****)は勿論、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)まで三角もち合い放れ。5月に政府が医療イノベーション5ヵ年戦略をまとめる見通し。一方、三井住友ほか三菱UFJ、秋田銀など10行が創薬ベンチャー企業に105億円協調融資を表明。支援材料が目立つ。まだ初動の域を出ないだけに傑物。二度と出ない玉と考えられる。

日経平均は59円安。終始円高に包まれ1万0050円の引け。出来高16億8100万株、売買代金1兆円どまり。日銀の追加緩和を手掛かりに買われた不動産の反落が印象的。現在二、三の矢にほど遠いものの、震災後10ヵ月調整し相場が若いだけに妙味大。財閥系3社に■■■■(****)、■■■■■(****)も値保ちがいい。復興関連では■■■■■■■(****)が群を抜く足取り。10年足が見事で09年高値207円を抜くと化ける。昨年9月大型増資をこなし業績も好調。復興を先取りするものだ。■■■■(****)も月足が見事。出番待ちで300円まで読める。急がば回れ。横に這った分上に跳ねるはずだ。このほか、気になるのが■■■■■(****)と■■■(****)。底値圏とみられ「初動」に注意を払うところ。円安インフレが定着すると底上げ。反転が見込まれる。来るべきインフレに備えよ。それも長期金利2.5%程度の緩やかなもの。15兆円のデフレギャップを勘案してハイパーインフレなし。クールな適応が望まれる。問題は金・原油先物高騰との兼ね合い。今年、来年収まりそうにない。(了凡)