証券ビュー

アンコール伊勢町

あるとすれば緊急避難 米中ロシア新冷戦長期化打つ手なし (2022.09.14)

 4連騰。日経平均小陽線の引け。引け後、先物が安い。5日線2万8173円が10日線2万7951円を上抜き現物ゴールデンクロス。赤三兵買いだ。一方、13日米CPIに20~21日FOMCを織り込み、27日国葬と29日の日中50周年を通じて来年1~3月アベノミクス巻き戻しの走り。三空売りだ。12日、ゴールドマンが4~6月期純利益47%減に伴い数百人規模の人員削減を発表。ウォール街で「米経済が成長を取り戻すとインフレが市場予想を上回る」といわれ、ロシアのウクライナ侵攻による混乱も「従来と異なる世界の初期段階」という。懸案のドル高然り。前週一時144円99銭をつけ、98年日米協調介入直前146円78銭を前に僅か2%下落。ブルームバーグによると、ドルの強さが金利より成長にありファンダメンタルズ次第という。もっともらしいが時間稼ぎ。米西海岸のGAFAMと同東海岸のウォール街も頭打ちで打つ手なし。あるとすれば、同盟国日本に緊急避難。米国株が下げても日本株が上がる場面。90年代、日本株が下げ続ける中で米国株は上げ続けた。30年後逆の現象が起きる見通し。米国株が暴落しても持ち堪え期待にこたえるはずだ。相場は5波で構成され、ダウの場合、過去4波で最も下落率が大きかったサブプライム・リーマン危機による54.4%を上回るという。バンカメが22年後半米景気後退を23年前半に繰り延べた模様で腰が引けた。中長期ソフトランディングからハードランディングに追い込まれ、日本の出番がやってくるわけだ。米中バブル崩壊とロシア敗北の長期化が新冷戦構造を生み、30年前日本から出ていった1兆ドルが緩和マネー40兆ドルとなって戻ってくる。22、23年踊り場というわけだ。13日共同によると、バチカンが52年に中国崩壊を予測。台湾を優先し外交関係樹立なしという。ウクライナの反攻も凄まじいもので、9月に入り東南部計6000平方キロ(東京都の2.7倍)の領土を解放しロシアが動揺した。ブルームバーグによると、ロシアは相手を一度も真剣に捉えたことがなく、自立した存在と認めたこともない。このため、敗北などあり得ないことが現実に起きる。もはや止まらない。米中やロシアを巡る新冷戦に今秋ないし来春決定的な場面が予想される。幸か不幸か「日本が駆け込み寺」と述べた。鳴りを潜めた製造業、インバウンドも活気を取り戻す。但し、米国株54.4%安が不可欠という。
 日経平均先物によると、13日大証ミニ2万8395円(-0.02%)に対しラージ8400円、シカゴ8395円。現物より220円安い。ダウ先物3万2581ドル(+0.60%)。同200ドル高い。VIX恐怖指数23.61(+3.60%)、WTI原油先物88.95(+1.33%)。金先物1739(-0.04%)、ビットコイン円3,202,000(+0.31%)。
 13日の日経平均72円高。大引け2万8614円。TOPIX1986(+6)。プライムの出来高9億3100万株、売買代金2兆3600億円。値上がり1008(値下がり735)。10年債0.240%(-0.005)。米10年債3.316%(-0.040)。上海総合3263(+0.05%)、香港ハンセン19,326(-0.18%)、ロシアRTS1294(+1.11%)。マザーズ753.48(-0.06%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。打つ手があるとすれば緊急避難だ。(了凡)