証券ビュー

アンコール伊勢町

何もしない日本らしさ 1990年代と逆の展開で底堅い (2022.09.06)

 週明け小幅続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。前週末に鞘寄せしポジション調整。5日NY休場(レイバーディ)によるもので気迷い。売り一巡後底堅い。プライムの出来高8億1100万株、売買代金1兆9900億円と4月18日以来の薄商い。値上がり687(値下がり1085)。2日米雇用統計を消化し月曜ボケにしては確り。200日線2万7486円をキープしている。9日SQ、13日米CPIを控えているためで、6日午前台風11号(強風半径430キロ)の影響をもろに受ける朝鮮も気懸かり。2~5日熟慮の末、大陸と日本の中間線を北上するもので天の計らい。何もしない日本が関心を呼んでいる。9月下旬、21~22日FOMC、27日国葬、29日の日中50周年を含め異例の足取り。来年1~3月の走りとみられる。米中バブル崩壊とウクライナ侵攻に失敗したロシアが主因。世界中消耗戦に巻き込まれ国連も機能不全。溺れる者が藁をもつかむ支援を必要としている。日本の場合、週明け毎日新聞が浜田宏一氏(86=米エール大名誉教授)の取材で日銀と財務省の常識を変えたアベノミクスを伝え興味深い。日本の経済政策で一番問題だったのは、景気が良くなると日銀がすぐ金融引き締めに動いたこと。円高で失業が増え国民が苦しんだ。以下、08年のリーマン危機後、諸外国の中銀が今までにない緩和。国際金融市場にドルやポンド、ユーロが大量に放出され、品薄の円が高くなった。日本の産業と国民が苦しんだが、財務省や日銀は高過ぎると考えなかった。解消したのが安倍元首相という。第2次政権12年12月からコロナが始まる前の20年まで日本の雇用およそ500万人増。90年代以降の首相でこれほど創出したのは初めて。具体的に経済を立て直したという。新自由主義といわれ、小さな政府と市場の自由を目指すもので、富める者がさらに富めば水が滴り落ちるように貧困層にも分配が増える。今も延長上にあり、米中やロシアのほか欧州とも一線を画し、来年1~3月日銀新総裁を巡り転機を迎える見通し。1985年プラザ合意以降猛烈な円高となり、その後バブル退治と称して平成の鬼平が利上げを連発。日本経済の底が抜けた。30年後、米中も似たような状態となりロシアもウクライナ侵攻が命取り。日本はデフレギャップ解消まで30~40兆円といわれ、30年かかった調整が大詰めを迎える。9月を中長期転機に来年1~3月本格化。米国の2枚看板GAFAMとウォール街が下火になり、製造業大半撤退といわれる中で日本復活。90年代と逆の展開になるはずだ。日本人なら誰にもチャンスがやってくる。
 日経平均先物によると、5日大証ミニ2万7630円(-0.05%)に対しラージ同、シカゴ7635円。現物より15円高い。ダウ先物3万1358ドル(+0.15%)。同40ドル高い。VIX恐怖指数26.59(+4.03%)、WTI原油先物89.73(+3.29%)。金先物1723(+0.14%)。ビットコイン円2,770,455(-1.37%)。
 5日の日経平均31円安。大引け2万7619円。TOPIX1928(-1)。10年債0.230%(-0.005)。米10年債3.191%(-0.072)。上海総合3199(+0.42%)、香港ハンセン19,225(-1.16%)、ロシアRTS1285(+0.05%)。マザーズ728.43(+1.45%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、(****)など。何もしないところが日本らしさだ。(了凡)