日本の伸びしろ大きい 市場も消耗戦に追い込まれ出番 (2022.08.29)
前週末続伸。日経平均十字足の引け。転機のサインだ。26日、ダウ1008ドル安。FRB議長がジャクソンホールで「インフレ対策をやり切る」と述べ、ECBも9月に通常3倍0.75%利上げが流れ株安連鎖。引け後先物が軒並み売られた。直近、日経平均先物が夜間取引で565円安の2万8115円(-1.97%)。現物より526円安い。ダウ先物3万2165ドル(-3.33%)。同118ドル安い。米金利先物によると、9月のFOMC(20~21日)で0.75%の割合が60%となり1週間で13%上昇。米10年債も3.03%となり同0.04%上昇という。1年前同ホールで「インフレ圧力一時的」と述べた同議長が失地回復。半面、引き締め長期化に伴う米景気後退により米企業の1株利益が落ち込むのも事実。31日国内鉱工業生産(7月)、同消費者物価指数(8月)、米ADP雇用者数。9月1日米ISM製造業景況指数(8月)。さらに、同2日米雇用統計(同)でフルイがかかる見込みだ。吉報もある。7月に外資の日本国債買い越し5兆3582億円と過去最高。日本株も現物と先物合計1兆7388億円の買い越し。前者が6月17日一時0.265%に上昇した10年債低下(0.175%)の主役なら、後者も7月日経平均を1400円持ち上げたといわれ中長期打診買い。これまで「失われた30年」出遅れ伸びしろが大きい上、米中景気後退によりエネルギーや原材料などコストパフォーマンスが大きいためという。コロナ3年目、ロシアのウクライナ侵攻半年となり世界中消耗戦。後者の場合、朝鮮戦争(1950~53)がモデルといわれ、双方共存困難な現状から限界まで2年半。ロシアは長期戦の構えであと2年続く見通し。ウクライナが音を上げると西側総崩れ。ロシアなら中国や北朝鮮、イラン共倒れ。存亡がかかっている。ロシアが緒戦取りこぼし、原発を人質に高給で新兵10%増員を打ち出す一方、米国は新たに4100億円(累計1兆9000億円)ウクライナ支援を表明。中長期地対空ミサイルシステム「NASAMS」に無人機、対砲兵レーダー、弾薬など長期戦に備え始めた。英国も24日独立記念日に最新鋭2000にのぼる無人偵察機(87億円)を追加支援。「勝つことができる」と伝えデスマッチだ。戦闘長期化を目論む死の商人が大枚稼いでいる。利害対立する大国挙げて破綻寸前と述べた。唯一の例外が日本。維新、敗戦に続き77年に1度歴史的なチャンス。アベノミクス巻き戻しから日本の製造業が復活する見通しだ。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万8120円(-1.71%)に対しラージ同。VIX恐怖指数25.56(+17.36%)、WTI原油先物92.97(+0.49%)。金先物1750(-1.16%)、ビットコイン円2,854,144(-0.45%)。転機に違いない。
26日の日経平均162円高。大引け2万8641円。TOPIX1979(+3)。プライムの出来高8億5500万株、売買代金2兆0500億円。値上がり864(値下がり867)。10年債0.220%(-0.005)。米10年債3.023%(-0.006%)上海総合3236(-0.31%)、香港ハンセン20,170(+1.01%)、ロシアRTS1183(+0.03%)。マザーズ指数の引け743.72(+0.01%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。市場も消耗戦に追い込まれた。日本の出番が近い。(了凡)