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アンコール伊勢町

 15日を境に状況一変 不測の事態に備え何もしない日本 (2022.08.16)

 週明け続伸。日経平均中陽線の引け。引け後先物が甘い。本格的な夏休みシーズンを迎え、取組が接近している値嵩の踏みが買い戻しを誘発し戻り高値を更新。前週末フィラデルフィア半導体指数+2.99%、ナスダック+2.09%に対し原油先物-4.53%、銅先物CMX-3.12%など鞘寄せする動きだ。東証プライムの出来高9億9400万株、売買代金2兆5600億円の薄商い。値上がり841(値下がり912)に過ぎない。寄り前内閣府が発表した4~6月期GDP2.2%増の542兆円(年率換算)に安堵。コロナ前19年10~12月期541兆円(同)を上回った。しかし、交易損失が2四半期連続マイナスで1.2%減。リバウンドに至らない。一方、中国が1年物金利を2.75%(従来2.85%)に引き下げ7月の経済指標下振れ。NY原油先物が中国の需要減とイラン核合意を巡り、2月ロシア侵攻前の80ドル台に急落。15日を境に状況が一変した。日経平均にこだわると、25日線2万7581円との乖離4.76%。過熱感高まり1月5日の戻り高値2万9388円が上値の目安。踏みが一巡すると反動安に見舞われる。16日米鉱工業生産(7月)、17日FOMC議事録要旨(7月26~27日)、同米小売り売上高(7月)、25~26日ジャクソンホール、9月21~22日FOMCなど何の足しにならない。9日から15日まで運命の日と述べロシア停戦待ったなし。10日内閣改造をこき下ろす向きが多いものの、取り巻きをはじめ「余計なことをするな」が本音とみられ先物が転ばぬ先の杖。15日、一旦手を引けという。アベノミクス巻き戻しから円高になること請け合い。若林栄四氏が22年3月1ドル130円が25年8月65円になる旨開陳している。その後GHQ由来の360円を引き合いにインフレまで言及。米国が景気後退下ドル高にはまり、日本は1990年代米国に献上したバブル崩壊に伴う損失と円高分を取り戻すという痛快な筋書き。居ても立ってもいられない。今世紀3度目といわれる米利上げを巡り、2004年当時からリーマンショック、2015年米中貿易戦争で失敗。3度目の正直というが、2度あることは3度あることも事実。米中バブル崩壊が原油安に拍車をかけ、世界経済が底割れする公算もある。半導体のスーパーサイクル然り。GAFAM終焉も考えられる。不測の事態に備え何もしない日本が見直されるわけだ。世界に先駆け30年デフレでもまれただけに、これから5年米国株売り日本株買い。半年足らずで米中やロシア・ウクライナ情勢に重大な影響が出る。15日の先物安が走りだ。
 日経平均先物によると、15日大証ミニ2万8690円(-0.57%)に対しラージ同、シカゴ8715円。現物より157円安い。ダウ先物3万3534ドル(-0.52%)。同218ドル安い。VIX恐怖指数21.11(+4.50%)。金先物1789(-1.46%)、ビットコイン円3,210,000(-1.04%)。一斉に反応している。
 15日の日経平均324円高。大引け2万8871円。TOPIX1984(+11)。10年債0.185%変わらず。米10年債2.825%(-0.019)。上海総合3276(-0.02%)、香港ハンセン20,040(-0.67%)、台湾加権15,417(+0.84%)、ロシアRTS1105(-0.94%)。マザーズ指数の引け730.59(+0.59%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)■、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。15日を境に状況が一変した。(了凡)