証券ビュー

アンコール伊勢町

腑に落ちた時間稼ぎ 逆に米中や欧州、ロシアも日本化 (2022.07.29)

 続伸。日経平均小陰線の引け。買い戻しが一巡した。27日米主要3指数急伸によるもので、FRBが6月に続き0.75%利上げを決めたほか、先行きペースダウンを見込んだ買いも入り困惑。引け後先物が小甘い。VIX恐怖指数23.51(-4.78%)にひきかえWTI原油先物99.10(+1.89%)、金先物1744(+1.45%)など予断を許さない。米中バブル崩壊に拘らず、ハードランディングとソフトランディングの見境がつかないためだ。1989年12月、バブル退治を掲げ「平成の鬼平」といわれた三重野日銀総裁(1924~2012)を思い出した。当時徹頭徹尾金融引き締めを断行し戦後最大の危機。日本経済の舵取りに失敗し悪代官といわれるまで評価が一変した。28日未明米国が直面し、政策金利の誘導目標を2.25~2.50%とした上、23年ペースダウンを盛り込みいいとこ取り。雇用を維持しインフレを抑える意味で小手先に見える。「日本と違う」とでもいいたげだ。7~9月時間稼ぎとみられる。日経平均が3月25日2万8338円と6月9日2万8389円をつけWトップ。28日の高値が2万8016円で腑に落ちた。米ミシガン大の消費者信頼感調査(7月)によると、5~10年先のインフレ期待2.8%。1年ぶり低水準となりソフトランディング余地もうかがえる。バブル崩壊さなかの中国も8月河北省の「北戴河会議」で持ち切り。27日、新華社が党トップ3期目の抱負を伝えた。「これから5年社会主義現代化国家の建設に向けて重要な時期」という。しかし、AIやDX、5Gの時代を迎え人口オーナスが重荷。生産年齢人口の落ち込みによるものでバブル崩壊に拍車。中長期ロシアや北朝鮮のように自滅の畏れがある。中国の場合、宗教が禁じられ食物に関するタブーがない。どんな野生動物でも食べる。市場8兆円といわれコロナウィルスの源流という。世界に感染した経緯から「重要な5年」に相当するわけだ。その点、日本は石油や天然ガスに恵まれない代わり水が豊富。全国に原風景を残し空気よし。皇紀2700年(2040年)に向けて安心、安全、安定をアピール。少子高齢化といえ人材に事欠くこともない。今後ソフトパワーに磨きをかけ製造業の復活が見込まれる。数年後デフレからインフレに変わり活気を取り戻す見通し。逆に米中や欧州、ロシアも日本化。失われた30年になりかねない。
 日経平均先物によると、28日大証ミニ2万7780円(-0.18%)に対しラージ7770円、シカゴ円建て同(-0.89%)。現物より45円安い。ダウ先物3万2129ドル(-0.13%)。同69ドル安い。ビットコイン円3,127,335(+0.11%)。
 28日の日経平均99円高。大引け2万7815円。TOPIX1948(+3)。プライムの出来高13億7600万株、売買代金3兆2700億円。値上がり1203(値下がり549)。10年債0.200%変わらず。米10年債2.788%(+0.004)。上海総合3282(+0.21%)、香港ハンセン20,622(-0.23%)、ロシアRTS1139(-1.22%)。マザーズ指数の引け708.98(+0.50%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。時間稼ぎが腑に落ちた。(了凡)