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アンコール伊勢町

面白い日本のポジション 28日未明大実験失敗が明らかに (2022.07.28)

 小反発。日経平均小陽線の引け。大半見送られた。28日未明FOMC待ち。さんざん織り込み米時間外取引に追随している。26日4~6月期決算を発表したグーグルの持株会社アルファベット14%減益、マイクロソフト2%増益に拘らずナスダック先物1.43%上昇が手掛かり。プライムの出来高9億2500万株、売買代金2兆3700億円に過ぎない。引け後、先物が小確り。値上がり上位指数を見ても、ナスダック先物のほかS&P500先物0.80%、米10年債0.58%。値下がり同、イーサリアム円0.97%、小麦先物CBOT0.81%と嵐の前の静けさ。腫れ物にさわる地合いだ。米中バブル崩壊を物語るもので、ハードランディングとソフトランディングの瀬戸際。時間稼ぎも限界がやってきた。7~9月、10~12月、来年1~3月にかけてハードランディング。一時的であれ景気後退に伴う需要減からインフレが収まるためだ。株式や債券、不動産、暗号資産、国際商品など行き過ぎた緩和マネーと需給調整。今年も8月15日が転機とみられる。出来レースといわれるロシアのウクライナ侵攻が潮目。ウクライナ軍が米国供与によるハイマース(高機動ロケット砲システム)で7月から猛攻。ロシア軍の重要な燃料・弾薬庫など数十箇所破壊し司令部や砲兵も一蹴したという。ロシアの防空網を直撃し、前線の後方にある高性能レーダーを一掃。ロシア軍の兵力が枯渇状態に陥った模様だ。西側の情報で当てにならないが、開戦5ヵ月、物資や兵站、資金も伸び切り双方これ以上耐えられないという。万一停戦なら特需が剥落し売りに分がある。世界的なコンテナ不足も解消の見込みだ。受け売りだが、金融政策を巡る大実験が終わりに近づいた。インフレが戻った現在、主要中銀が経済に打撃を与えたり、新たな金融危機を誘発しないよう苦慮している。大西洋の両岸で政策金利がインフレを大幅に下回った事実に立案者が盲目的なインフレ目標にとらわれていないことがわかる。彼らは短期的なインフレのみならず、金融安定、レバレッジ、投資など影響を考慮し中銀の使命を再検討する必要がある。ゼロ・マイナス金利を巡る実験が大きな害をもたらした。絶対に繰り返してはならないという。一部始終同感だ。28日未明アングロサクソンの大実験失敗が明らかになる。ECBが前週主要金利をゼロまで引き上げると発表。過去20年で最大の利上げだ。日本が唯一面白いポジションにある。
 日経平均先物によると、27日大証ミニ2万7660円(+0.13%)に対しラージ7790円、シカゴ円建て7780円。現物より64円高い。ダウ先物3万1874ドル(+0.42%)。同103ドル高い。VIX恐怖指数24.37(+4.32%)、WTI原油先物95.20(+0.75%)。金先物1719(+0.08%)、ビットコイン円2,886,539(-0.12%)。
 27日の日経平均60円高。大引け2万7715円。TOPIX1945(+2)。値上がり683(値下がり1078)。10年債0.200%(-0.005)。米10年債2.795%(-0.007)。上海総合3275(-0.05%)、香港ハンセン20,670(-1.13%)、ロシアRTS1157(+1.86%)。マザーズ指数の引け705.42(+0.57%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。日本のポジションが面白い。(了凡)