証券ビュー

アンコール伊勢町

氷に湯をかけた状態 たまりたまった反発エネルギー (2012.04.02)

売りが先行し下げ渋る展開。3月28〜30日見られたもので、新年度明けを見越したもの。これでも3ヶ月連続陽線、週足包み陽線となり4、5月乃至6、7月円安株高第2、3幕。少なくても20年以上続いた円高株安の修正場面。徐々に踏みと投げで値動きが荒くなりそうだ。相場が本当に走るのは、すべて損切りの力によるという。再三述べた40年円高20年デフレの反作用。リーマンショック3年足らずで震災、原発事故、タイ洪水など猛烈な逆回転を凌いだだけに反転も予想以上。基本的に2月14日の日銀追加緩和が相場の転機とみられる。4月2日短観、9〜10日の政策決定会合もインフレターゲット1%がつきもの。いかにも腰の引けた目標という。しかし、08年就任から不作為の日銀総裁を評価する声もある。現在、相場は20年以上続いたネガティブ・バイアスがポジティブに変わり始め、反発のエネルギーがたまりにたまった状態。湯を沸かし氷にかけているようなもの。地合いは雪解け水みたいに冷たい。日経をはじめ悲観報道に飽き足りないマスメディアによるもので、3.11以前のデータや分析で語り継がれる恐慌の安売り。これまで20年余、ほとんど杞憂に終わっている。相場を見る限り、2月に40年続いた円高が終わった。これから数年不作為でもデフレ解消。相場が教えてくれるという。何を意味するかといえば、持論でもある欧米没落、中国転覆、日本復活。つまり、欧米や中国など海外がデフレになり日本だけインフレ。円安株高が次第にはっきりしてくるわけだ。リーマンショック以降唯一ひどいデフレだけに胸のすく思い。ネガティブキャンペーンが粉砕される。円安とインフレにより株と不動産が堅調になると、輸出採算好転、産業空洞化解消、財政赤字改善など復興に弾み。失われた20年を大半取り返す運び。実現すると、海外挙げて日本詣で。世界中で日本化が進む。北米、欧州、アジア、オセアニアで醤油の消費が伸びているのも手掛かり。デリバティブやレバレッジはゼロサムゲーム。何も付加価値を生まない。このため、モノづくり中心の実物経済が見直される。いいもの、本物なら日本というわけだ。

日経平均は31円安。ドレッシングなしに1万0083円の引け。出来高18億8600万株、売買代金1兆2600億円。小動きに違いないが締まって見えた。寄り前、2月のCPIが発表され、総合指数99.8%。前月比0.2%、前年同月比0.3%上昇。うねりが出ている。大筋がわかると北朝鮮の「衛星」打ち上げや消費増税法案、原発再稼働の有無など相場の制約にならない。■■■(****)が起死回生を図り■■■(****)と組んだ3月29日の顛末。1ヵ月前と様変わり。今度の契約金は並み外れたものだ。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)のほかフランス、シンガポールにも影響が大きい。癌ワクチン実用化となれば、CTL(細胞傷害性Tリンパ球)をはじめ大量の抗体が必要。2000年ゲノム解読を手掛かりに1万7000円をついた■■■■■■■(****)の出番も時間の問題。20世紀まで主役だった低分子医薬品からゲノム創薬によるピンポイント、テーラーメイド治療に一変する。日本のレベルが世界一といわれ引くに引けないところだ。■■■■■■■(****)か184円で引け新値。復興のシンボルになってきた。業績がいいしパワー半導体の新素材、放射能を吸収するセメントも面白い。■■■■(****)は三角もち合い放れ。出鼻を売ると後が大きい。(了凡)