証券ビュー

アンコール伊勢町

停戦にかかってきた 7月世界中で買い戻しの公算も (2022.07.04)

 前週末続落。日経平均大陰線の引け。月替わり波乱含みだ。ロシアRTS-5.09%、フィラデルフィア半導体-3.83%、台湾加権-3.26%など値下がりが目立つ。RTSの場合、6月30日ロシア国営最大の上場会社ガスプロムが29.8%暴落。208.9ルーブル(約525円)で引け売買停止。時価総額7兆460億ルーブル(約17兆円)にのぼり世界49位の規模。取締役会が5月に内定した1株52.53ルーブル(約132円)の配当を見送り売りが殺到した。西側の経済制裁により業績悪化が見込まれ、ウクライナ侵攻に伴い急騰していた非鉄や農産物など急落と軌を一にするもので停戦の前触れ。エネルギー価格の安定をもたらし、利上げ・引き締め、株安懸念も和らぐとみられ、ECBが21日0.25%利上げを前に南欧国債利回り鎮静化に打ってつけ。キッシンジャー氏の和平提案につながり合意の公算も出てきた。フィラデルフィア、台湾加権安も半導体の供給不足解消を織り込むもので共倒れ目前。示し合わせたようにブレーキがかかった。ロシアのGDPが韓国を下回り2022年の成長率-8.5%(IMF)、-7.8%(ロシア経済省)、-10%超も伝えられ長期戦が困難になった。新たにウクライナ向け武器支援1100億円を発表した米国もそうで、過剰在庫一掃から新兵器供与延べ財政支援69億ドル(約9400億円)という。日本はサハリン2につかまり、参院選後ロシアがしっぺ返し。内心で早期停戦に傾くドイツ、フランス、イタリア、ルーマニアもウクライナを訪問している。6月15~18日の第25回サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム。例年140ヵ国参加しており今回127。プーチン氏は「G7を中心とした古い世界秩序が崩壊寸前」と主張した。ロシアが呼び掛ける新しいG8こそ「中国、インド、ロシアのほかインドネシア、ブラジル、トルコ、メキシコ、イラン」という。スピーチの場で習近平氏のビデオメッセージ。さらに、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)向けイランが正式申請。アルゼンチンも加盟の意向だ。西側は世界人口の15%。BRICS5ヵ国で30億人以上。GDPも世界の1/4を占める。6月20日、アフリカ連合加盟55ヵ国のビデオ会議開催を持ち掛けたゼレンスキー氏。参加国4にとどまり大半中立。さんざん西側の植民地支配を受け、ウクライナを支援して利益がないならロシア追随という。18世紀後半の産業革命からフランス革命(1789)、米独立戦争(1775)、天明大飢饉(1782)、イタリア統一(1861)、ドイツ同(1871)、米南北戦争(1861)、維新(1868)など約80年周期。1940年代から2020年代然り。7月停戦なら世界中で買い戻しだ。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万6325円(+1.90%)に対しラージ6320円(+1.90%)、シカゴ円建て6310円。現物より374円高い。ダウ先物3万1045ドル(+0.86%)。同52ドル安い。VIX恐怖指数26.70(-7.00%)、WTI原油先物108.46(+2.55%)。金先物1812(+0.31%)、ビットコイン円2,600,447(-0.32%)。
 1日の日経平均457円安。大引け2万5935円。TOPIX1845(-25)。プライムの出来高13億4900万株、売買代金3兆1400億円。値上がり308(値下がり1485)。10年債0.220%(-0.005)。米10年債2.892%(-0.121)。上海総合3387(-0.32%)、香港ハンセン21,859(-0.62%)、ロシアRTS1276。マザーズ指数の引け646.29(-2.31%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■(****) 、■■■■(****) 、■■■■■■■(****) 、■■■■(****) など。停戦にかかってきた。4日NY休場(独立記念日)。5日取材のため、6日付本欄休載の予定です。(了凡)