証券ビュー

アンコール伊勢町

5年以内に超インフレ 2020年代に本格化する見通し (2022.06.24)

 小反発。日経平均小陽線の引け。一進一退だ。22日夜FRB議長の議会証言を受けダウ47ドル安。一時247ドル高をつけ引け甘い。同日米大統領が11月に中間選を控え、今夏3ヵ月ガソリン課税停止を表明。市場の反応を受けたもの。引け後、ダウ先物3万0383ドル(-0.29%)。現物より100ドル安い。ゴールドマンやモルガン、シティーグループも大幅利上げに伴う景気後退の確率50%。中でもゴールドマンが23年30%、24~25年50%で兜を脱いだ印象。胴元が弱気でサマにならない。1990年代「平成の鬼平」が米国に乗り移り、2020年代大幅利上げでバブル潰し。これから5年、米国株売り日本株買いと述べた。90年代米国が持ち去った値鞘を日本が取り戻すという設定。当初20年のはずがコロナで2年遅れ、この間4割以上増えた米国のマネーサプライが立ち往生。一進一退になった。日本も参院選(7月10日)を控え与党が「信任」されても手詰まり。6月ドイツG7から10月インドネシアG20 まで時間稼ぎ。ウクライナや中東で不測の事態が予想され、一進一退なら御の字。ひとえに持ち堪えることだ。23日入手した情報の中で、FRBの含み損が一例。コロナ感染による2020年3月以降、22年6月にかけて米国債3兆ドル(約400兆円)購入。この過程で米10年債17%下落。ロイターによると、3月末で米国債と住宅ローン担保証券に3300億ドルの含み損。昨年末まで資産上昇分を調整すると4580億ドル(約60兆円)にのぼる。物価上昇に金利上昇をやむなくされ株安を生む悪循環。80年周期といわれる1860年代、1940年代に匹敵するもので、5年以内に超インフレ。2020年代に本格化する見通し。従来の恐慌がデフレだけに史上初のインフレで処方箋がない。従来の恐慌で5人に1人失業といわれ今回別格。戦後GHQが決めた1ドル360円が循環要因で136円をつけた現状から、円安を手掛かりに日本の復活を目指すアプローチが有効とみられる。今後40~80年世界の貿易構造が一変し、日本の場合、製造業の国内回帰に非製造業追随、インバウンド再開。23日■■■■(****)の株主総会で当初見込んでいた27年開業を延期。関係者と協議して進めるというリニア中央新幹線も呼び物。物価高と経済安保を通じて日本再構築が喫緊のテーマになりそうだ。エネルギーや一次産品、防衛、DX関連など逐一水準訂正。GAFAMやテスラにない日本の製造業が生まれ変わる。円安を追い風にM&Aも有力。必死で国防に取り組む台湾にも学ぶところだ。
 日経平均先物によると、23日大証ミニ2万6240円(+0.46%)に対しラージ同、シカゴ円建て6230円。現物より59円高い。VIX恐怖指数28.99(-3.97%)、WTI原油先物106.25(+0.06%)。金先物1829(-0.47%)。ビットコイン円2,800,948(+3.04%)。大半小動きだ。
 23日の日経平均21円高。大引け2万6171円。TOPIX1851(-1)。プライムの出来高10億8200万株、売買代金2兆6500億円。値上がり1100(値下がり668)。10年債0.225%(-0.010)。米10年債3.126%(-0.036)。上海総合3320(+1.62%)、香港ハンセン21,273(+1.26%)、ロシアRTS1409(+0.46%)。マザーズ指数の引け635.55(+0.91%)。値上がり率ランキングによると、関係分で、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。これでも恵まれたポジションにある。(了凡)