デフレ脱却の最終段階 米国の嵐を呼ぶ雲とハリケーン (2022.06.03)
小反落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。1日発表された5月の米ISM製造業指数上昇を受け米10年債一時2.95%に急伸。日本時間2日同ADP・3月米雇用統計発表を控えインフレ警戒が再燃した。JPモルガンCEO の嵐を呼ぶ雲とハリケーン発言が伝えられ、米主要3指標続落を受けたもの。 前月末米財務長官が物価予測を見誤ったと述べ、米地区連銀報告も一部で減速懸念を表明。SPAC(特別買収目的会社)ブーム一巡と相俟って乱高下が続いている。半面、日本株が底堅いのも事実。5日線万7260円を上回った。需給が好転しテクニカルに基調転換。循環物色が続いている。米ウォルマートを創業したウォルトン家の日本株のETFを2億3900万ドル(役300億円)購入した模様で興味深い。折から円安を手掛かりに円高を見込んでいる。米メタのCOO(最高執行責任者)退任やデンマークEU安保参加、ロシアの利払い不履行が流れたものの吸収。島根原発2号機再稼働が伝えられ、■■■■(****) が人気を集めた。ブルームバークによると、首相の経済政策「新しい資本主義」を売りか買いか賛否両論。埒が明かないという。コロナとウクライナを前に権威主義も民主主義もない。無事乗り切るために近隣知恵を出すのが筋。その意味で構造的な円安が注目される。ロイターによると、自然為替レートという概念。世界で自然利子率が確立され、実質金利が下回ると景気やインフレの刺激効果が出てくる。日本はデフレ下ゼロ金利に陥り、自ら効果的な実質金利引き下げが難しい。このため、円相場下落に依存せざるを得ない。結論から言うと、直近の円安が95年当時円高を逆にしたもので、日本がデフレ脱却を目指す上で必要なプロセスの最終段階。ファンダメンタルズで「良い円安」という。これで若林栄四氏の帰納法による円安も理解できる。個別から普遍的な解を導くもので、2025年8月円ドル65円。中長期330円に向かうというもの。これから5年、米国株売り日本株買いに見合うわけだ。バブル崩壊からグローバル化に伴う海外直接投資急増に対し、30年国内に還流しない企業収益の蓄積が円安となって跳ね返った。昨年バフェット氏が日本の商社株を買い、今年ウォルトン氏のファンドが日本のETFを取得したのも理に適う。日銀のETFに3兆円の含み益という。良い円安が需給好転をもたらした。バブル崩壊30年を踏まえ、これから5年里帰り。円安を追い風に4万円が視野に入る見通しだ。
日経平均先物によると、2日大証ミニ2万7530円(+0.25%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より116円高い。ダウ先物3万2932ドル(+0.41%)。同117ドル高い。VIX恐怖指数25.52(-2.56%)、WTI原油先物112.05(-2.76%)。金先物1858(+0.55%)、ビットコイン円3,914,098(+0.92%)。徐々にさばけてきた。
2日の日経平均14円安。大引け2万7418円。TOPIX1926(-12)。プライムの出来高10億9500万株、売買代金2兆5400億円。値上がり579(値下がり1192)。10年債0.235%(+0.005)。米10年債2.910%(–0.008%)。上海総合3195(+0.42%)、香港ハンセン21,082(–1.00%)、ロシアRTS1198(–1.98%)。マザーズ指数の引け660.54(–2.19%)。■■■■■■■(****) が動き出した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****) 、)■■■■■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■■(****) など。デフレ脱却の最終段階に入った。(了凡)