証券ビュー

アンコール伊勢町

総論売りに各論買い 円安がデフレを退治し株高を呼ぶ (2022.05.06)

 週明け反落。日経平均小陰線の引け。まちまちだ。3~4日FOMCと決算発表をにらみ総論売りに各論買い。プライムの出来高11億9400万株、売買代金2兆9500億円。値上がり949(値下がり830)にのぼる。5日線2万6668円を上回り75日線2万7014円を下回る展開。意外なほど確りだ。FOMC、5月9日(ロシア戦勝記念日)を前半のヤマ場。セル・イン・メイと述べた。しかし、仏大統領マクロン氏続投、武器弾薬在庫払底、ネットフリックス暴落など両陣営スポンサーの裏事情から時間稼ぎ。11月G20にロシア・ウクライナ大統領が招待され出席を表明。4月末に場味が好転した。事実、外資4週連続買い越し。2日引け円高に振れ小甘いが、円安と株高の相性を物語るもの。前週末ダウ939ドル安でFOMC0.5%利上げを織り込み、今週末5月9日ロシアのパレードも先取り。ともに長期戦が予想される。両陣営一歩も引かず、スポンサーに戦争特需が見込まれるためだ。若林栄四説を紹介する。一般的にはインフレにより円安が進むと考えられているが、マーケットに即した観点からすると真逆。円安が進みインフレが醸成される。2025年8月以降始まる円安トレンドが長年日本を翻弄したデフレを退治してくれる。インフレターゲットなしに立ち去っていく。日本経済にこれ以上の朗報はない。投資にモチベーションを持つ30、40代にとってチャンス。デフレが3年続くという。もう一つ。相場で大勝してはならない。得てして大敗する。相場が本当に走る時、すべて損切りの力によるものだ。恐怖にかられ自分のポジションを解消するため非常に大きなエネルギーが生じる。日本に限りデフレからインフレの転換点に置かれ僥倖に値する場面。2日バフェット氏(91)が日経に7段抜きで紹介され、傘下のファンドが2022年1~3月期約5兆円株を買い越し。「危機下の攻め」と持ち上げ加減。攻めが守りにつながり、自分たちが賢いのでなく正気を保っているからという。さらに、5月香港を皮切りにフィリピン、フランス、日本、ブラジル、11月米国まで選挙が続き時間稼ぎ。6月にロシアがなくなるといわれ、日露戦争同様1年持ち越し。うやむやのまま残り1週間を迎えた。FOMC、パレードも儀式に過ぎない。ロシアの戦費が1日2兆円であれ、連日1300億円石油とガス収入があり当分困らないわけだ。大義のない戦争に明け暮れ、インフレの後やってくる不況とデフレを先送り。円安を手掛かりに外資の買い越しが続く見通しだ。
 日経平均先物によると、2日大証ミニ2万6690円(-0.45%)に対しラージ同、シカゴ円建て6695円。現物より124円安い。ダウ先物3万2893ドル(+0.03%)。同84ドル安い。VIX恐怖指数34.45(+14.87%)。WTI原油先物100.97(-3.55%)。金先物1873(-1.99%)、ビットコイン円5,001,849(-0.03%)。恐怖指数が尤もらしい。
 5月2日の日経平均29円安。大引け2万6818円。TOPIX1898(-1)。10年債0.225%(+0.010)。米10年債2.917%(-0.012)。マザーズ指数の引け691.84(-0.37%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。2020年9月、日経500種がバブル後最高値を更新。日経平均も追随する運び。円安がデフレを退治し株高を呼ぶところにきた。(了凡)