残り2週で決定的瞬間 後場下げ渋ったのが余韻に残る (2022.04.26)
週明け大荒れ。日経平均小陰線の引け。後場下げ渋った。5日線2万7093円を下回り一目均衡表に雲隠れ。出られそうにない。5月3~4日FOMCを前にブラックアウト。GWを控え持ち高調整とみられ乱高下。逆金融相場に突入した。米国でスタグフレーション(不景気の物価高)とインフレ懸念が高まり、20日ネットフリックスの暴落が口火。引け後もダウ先物安に煽られた。上海総合2928(-5.13%)、香港ハンセン19,869(-3.73%)然り。ロシアRTS943(+1.69%)が反発している。5月9日パレードを見越しドンバス総攻撃。カウントダウンに入った。24日仏大統領決選投票でマクロン氏が再選され、同日米国務・国防長官がロシア侵攻後初のキーウ訪問。キーウが外堀ならドンバスは内堀を埋める動き。残り2週で決定的瞬間を迎える。5月が前半のヤマ場と述べ今秋第2幕。米国が中間選、中国も党大会を踏まえ、ウクライナの帰趨が決まる。ロシアや中国に続き米国も市場から大量の資金が海外に流れ出し、余波が日本にきているという。ロシアのデフォルト、経済破綻を打診するもので、困った時の「駆け込み寺」と述べた。ピーター・タスカ氏(1955~)が「みえた日本復活の糸口」を探っているのも事実。ビルエモット氏と並ぶ日本通で、ウクライナ後がお目当て。30年前読んだ「鉄砲を捨てた日本人」(ノエル・ペリン著)を思い出した。1543年種子島に鉄砲が伝えられ、戦国時代と相まって需要急増。改良・改善を重ね半世紀で30万丁。堺が鉄砲生産世界一になった。関ヶ原以降幕府が銃火器を御法度にし、幕末維新で再び登場。その後、西南戦争(1877)や日清(1894~95)、日露戦争(1904~05)で重火器にまみれた。江戸時代、鉄砲を捨てた経緯がウクライナ後の平和に相当し、核兵器と折り合いをつける上で参考になるという。日本がNATOやロシア、中国に対し中立の立場にあり利害調整。太平洋戦争で自滅しただけに免疫力も見直された。4~6月緊急避難。理外の理も考えられる。中長期「ロシアがなくなる」にしても、5月9日買い戻しが予想されるためで、一巡後投げも考えられる。旗艦沈没から1年余りでバルチック艦隊が日本海に沈んだ日露戦争を前例に収束まで3年。じっくり取り組むのが筋でノエル・ぺリンにも伺いを立てた。後場下げ渋ったのが余韻に残っている。
日経平均先物によると、25日大証ミニ2万6580円(+0.15%)に対しラージ同、シカゴ円建て6600円。現物より10円高い。ダウ先物3万3538ドル(-0.56%)。同273ドル安い。VIX恐怖指数29.47(+29.94%)、WTI原油先物96.81(-5.16%)。金先物1907(-1.40%)、ビットコイン円4,986,321(-1.83%)。恐怖指数の上昇が目立つ。
25日の日経平均514円安。大引け2万6590円。TOPIX1876(-28)。プライムの出来高10億1300万株、売買代金2兆4500億円。値上がり250(値下がり1554)。10年債0.245%変わらず。米10年債2.833%(-0.062%)。マザーズ指数の引け694.33(-1.23%)。底入れに近づいた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。蓄電池で■■■■■(****)も狙い目だ。国策になった。(了凡)