ロシア何をかいわんや 大本営が国民に連戦連敗告げず (2022.04.14)
3日ぶり反発。日経平均大陽線の引け。後場一段高だ。12日米主要3指数続落を受け米金利上昇一服が手掛かり。行き過ぎたウクライナ東部攻勢や中国のロックダウン然り。米CPI発表直後に米10年債が売られ買い戻しが広がった。証券と銀行を除き全面高。当面の悪材料を織り込み戻りを試す場面。11日ぶり5日線2万6774円を上回ったほか、25日線2万6938円、一目均衡表雲の上限2万7034円を上回り理外の理。5月9日(ロシア戦勝記念日)にかけて紆余曲折も予想される。ロシアが相次ぐ制裁に拘らず体面を繕っているためで、元米財務長官サマーズ氏(67)が「ロシア政府はエネルギー代金としてドルを受け取っている」と図星。これまでロシア大本営発表と裏腹に、2月24日緒戦となったアントノフ空港やホストメル空港で精鋭部隊全滅。出鼻を挫かれたという。開戦後2週間戦果なし。3月後半、敗色濃厚となり東部の既得権死守に作戦転換。慌ただしく去った後、ブチャをはじめ占領地に横たわっていたのが拷問や強姦、強奪など市民犠牲者の遺体に仕掛けられた地雷や略奪など国際法違反の山。ロシア大本営は連戦連敗の事実を国民に告げていない。4月に入り制裁の影響明らか。ロシア国内でヒト、モノ、カネが回らなくなった。深刻なモノ不足で今まであったものがない。そこで、西側の制裁を侵略行為といいくるめ、軍事力で勝てないNATOが制裁強化で国民を痛めつける旨のプロパガンダ。挙げ句に北海道進軍まで遠吠する亡国作戦。緒戦で傷ついたロシア兵を東部戦線に回すありさまで何をかいわんや。キーウ電撃作戦は愚劣極まりなく二次的に発生した戦争犯罪でロシア政体そのものが転覆。逐一ならず者を追い込む必要があるという。言い得て妙だ。日本に例えると、インパール作戦(1944)。無謀といわれ戦慄の記録をほうふつするもので、兵站なし現地調達に追い込まれ自滅。戦犯が銃殺刑になった。日本は轍を踏まない。市場がそうで、12日ウクライナ侵攻前の1ドル80ルーブル(3月7日150ルーブル)に戻した。しかし、ロシア政府の通貨防衛によるもので、買い戻し一巡から再び下落。中長期底割れも考えられる。モスクワとキーウの関係は東京が京都を袋叩きするようなもの。世界中で怨嗟を浴びながら5月に「戦勝記念日」を目指す不届きなもの。ならず者を許してはならない。
日経平均先物によると、13日大証ミニ2万6760円(-0.45%)に対しラージ同、シカゴ円建て6775円。現物より68円安い。ダウ先物3万4306ドル(+0.49%)。同86ドル高い。VIX恐怖指数23.28(-4.47%)、WTI原油先物102.50(+1.89%)。金先物1980(+0.20%)、ビットコイン円5,017,082(-0.32%)。買い戻しが一巡し一服だ。
13日の日経平均508円高。大引け2万6843円。TOPIX1890(+26)。プライムの出来高11億6500万株、売買代金2兆8200億円。値上がり1516(値下がり279)。10年債0.235%(-0.005)。米10年債2.732%(-0.004)。上海総合3186(-0.82%)、香港ハンセン21,374(+0.26%)。マザーズ指数の引け785.65(+4.18%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。ロシア何をかいわんや。(了凡)