3月に最後のドル上昇 4~6月踊り場7~9月本格化 (2022.04.04)
前週末続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。3月の米雇用統計好転や原油・金先物安など1日ダウ139ドル高(前日550ドル安)を物語るもの。ロシア・ウクライナ停戦協議に進展なく事態長期化の影響を探る動き。方向感が定まらない。4日東証が新市場に移行し、同日ロシア債満期償還約2500億円。5日米3月ISM非製造業景況指数、6日FOMC議事録(3月15~16日)公表。7日■■■■■■■■(****)、8日■■■■(****)決算発表などトータルもみ合い。個別物色にとどまる見通し。1日、米2年債2.64%が10年債2.38%を上回り逆イールド。2年先の景気後退を織り込むといわれ間が持てない。直近4回、逆転してからS&P500種平均29%上昇。今ブレーキを踏むと早過ぎる。そこで、過日紹介した若林栄四氏の見解に薀蓄を傾けた。曰く、今年は1913年12月22日FRBが創設され168年目。順調にきたものが大失敗に見舞われる。黄金分割によるもので、1860年の南北戦争から162年を数え重要なタイミング。3月に最後のドル上昇が始まった。1~3月株安の助走期間、4~6月踊り場、7~9月本格化と受け取れる。ウクライナ危機自体、東西分断を意味するもので昨年8月米軍アフガン撤退がきっかけ。ロシアは追加制裁のたびドル離れ。中国やインド、サウジさえドル決済から転換に踏み切った。米国は、1971年ニクソンショック(金ドル交換停止)以来の大ピンチ。中国にインド、サウジまでルーブル決済を容認しドル全面安の恐れ。東西ならぬ国内分断に追い込まれ、ペトロダラー底割れも考えられる。4~6月停戦協議に拘らず東西陣営の激しい攻防が予想され市場も乱高下。7~9月下振れも視野に入った。しかし、71年暮れから72年にかけて日経平均棒上げ。当時2000円台半ばから73年1月5359円まで倍以上になった。今回も似たようなケース。日本は戦後米国べったりでドル資産過大だけに打撃も大きいが、ロシアのほか中国、インド、サウジなど2国間でいわれるほど支障がない。22、23年持ち堪えると東西で評価される。ホロスコープによると、20~21年度の業績が10年先の初動。復興需要が製造業の揺り戻しにつながる。安心や安定、安全など見えない部分も再評価される。バブル崩壊からデフレ30年。ウクライナ危機収束に3年。出口が次の入口になる。若林氏も、これから3年米国株売り日本株買い。持論の4万円説に与するものだ。
日経平均先物によると、1日大証ミニ2万7690円(+0.11%)に対しラージ同、シカゴ円建て7700円。現物より34円高い。ダウ先物3万4688ドル(+0.20%)。同130円安い。VIX恐怖指数19.63(-4.52%)、WTI原油先物99.38(-0.90%)。金先物1923(-1.30%)、ビットコイン円5,718,298(+0.79%-)。売り買い交錯の動きだ。
1日の日経平均155円安。大引け2万7665円。TOPIX1944(-2)。東証一部の出来高11億9000万株、売買代金2兆8900億円。値上がり1080(値下がり1002)。10年債0.220%(+0.010)。米10年債2.387%(+0.050)。上海総合3282(+0.94%)、香港ハンセン22,039(+0.19%)。マザーズ指数の引け793.20(+0.37%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。3月に最後のドル上昇が気になる。(了凡)