一線を画す理外の理 逆イールドとウクライナ承知の上 (2022.04.01)
続落。日経平均十字足の引け。後場たじたじだ。米金融引き締めとロシアデフォルト懸念の板挟み。日本の出番がないためだ。前日米主要3指数5日ぶり反落を受けたもので、原油先物高に中国景況指数50割れ(3月)が主因。年度末の配当落ちが一巡し後の祭り。4月1日、新月買いの帰趨が興味深い。17日にかけて満月売り。4日ロシア債満期償還2500億円が波乱要因と述べた。ロシアの場合、中国や北朝鮮を同胞に東西分断を目指しているのが現状で、開戦により経済合理性の限界を超え長期化。1998年8月、旧ソ連崩壊に伴うデフォルトに似た経過という。政策金利20%を掲げ預金を死守している銀行が突然破綻。エリツィン氏に続きプーチン氏もカウントダウンに入る。資源価格高騰で財政が潤った前回にひきかえ、ロシア撤退や取引を打ち切る企業が多く、貿易決済のしばりもあって袋小路。国内戦禍こそ免れているものの相次ぐ金融制裁で行き詰まった。5月ヤマ場に変わりない。大義のないしらけた開戦で時代遅れ。ナポレオン(1769~1821)にヒトラー(1889~1945)、マルクス(1818~1883)とサムエルソン(1915~2009)さえ退屈な前世紀の巻き戻し。何も彼も消耗戦に巻き込まれ勿体ない。2019年12月、アフガンで医療、灌漑、農業に尽くした中村哲医師(享年73)が凶弾に倒れたのを思い出した。干ばつや戦乱に明け暮れた人たちをリード。植樹や農作物の収穫がうまくいくと満面に笑みをたたえ喜んだという。ウクライナとロシアにも当て嵌まる。停戦しても問題解決に程遠く当事者能力なし。東西分断が共倒れにつながる。4~5月我慢比べ。関係分の■■■■■■■(****)が注目される所以。75円から権利行使が始まるとみられ、76円をつけると跳ねる見込みだ。もう一つある。■■■■■■■(****)だ。欧州がロシアに天然ガスを45%依存。ゼロにする目標を立てた。米国が引き受け今年150億バレル追加。来年から計500億バレル約束した。このため、米国で計画段階にある21のLNGプロジェクトが2025年から27年にかけて操業開始の予定。稼働すると米国の世界シェア28%(昨年19%)になる見通し。昨年初来高値549円を指呼の間にとらえた。
日経平均先物によると、3月31日大証ミニ2万7800円(+0.04%)に対しラージ同、シカゴ円建て7810円。現物より11円安い。ダウ先物3万5090ドル(-0.08%)。同144ドル安い。VIX恐怖指数20.02(+5.93%)、WTI原油先物101.50(-5.86%)。金先物1928(-0.27%)、ビットコイン円5,735,132(-0.06%)。方向感が定まらない。
3月31日の日経平均205円安。大引け2万7821円。TOPIX1946(-21)。東証一部の出来高13億4000万株、売買代金3兆2400億円。値上がり396(値下がり1729)。10年債0.210%(-0.005)。米10年債2.315%(-0.046)。上海総合3252(-0.44%)、香港ハンセン21,996(-1.06%)。マザーズ指数の引け790.30(+0.01%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。逆イールドとウクライナ承知の上で理外の理。昨年9月と一線を画す動きだ。(了凡)