解け合い困難で長期化 ロシアのデフォルト懸念が重し (2022.03.17)
続伸。日経平均中陽線の引け。後場も確りだ。15日ダウ599ドル高を受けたもので、同日原油先物一次93ドル(9%安)をつけウクライナ危機前の水準。前日急落した上海総合3170(+3.48%)、香港ハンセン20,050(+8.93%)の急騰も支援材料。中国が安定優先と国外上場に舵を切った。16日利払い期限1億1700万ドルのロシア国債棚上げ。16日2本のほか月内計6億1500万ドル。支払い猶予1ヵ月。最初の元本償還20億ドルを4月4日に控えているためだ。ロシア国債が相次ぐ金融制裁で額面の10~20%に暴落し、ルーブル決済ならデフォルト認定の追い討ち。ロシアの外貨準備約80兆円の3分の2凍結されがんじがらめだ。今回のウクライナ危機。一事が万事ロシア侵攻とプーチン悪玉説で持ち切りだが、最初ちょっかいを出したのがCIAといわれ、その後の経緯もイラクとサダム・フセイン(1937~2006)に似ている。ビン・ラディンやカダフィ暗殺とつながり、いくら探しても見つからなかった大量破壊兵器を握りつぶし開戦。1日ウン兆円もの戦争特需をつくり出した。世界の主要メディアを動員し大本営発表。DS(戦争屋)のプロパガンダで押し切った。前回の米大統領選でバイデン氏(79)に肩入れした連中。今回、ロシア相手に長期戦が見込まれる。デフォルトで失うものがロシアにとって致命的。破綻に追い込まれるためで、旧ソ連トップのレーニン(1870~1924)が帝政ロシア時代の債務履行を拒否。債権者と交渉決着に数十年かかった経緯が参考になる。永世中立国のスイスが金融制裁に加わり、ロシア要人の秘密資金もブロックされた。にも拘らず、プーチン氏やラブロフ氏(71)もウクライナ侵攻を認めず長期化。解け合いも困難で消耗戦やむなしだ。気になるのが、2月24日開戦直後ダウ92ドル高。一時859ドル安をつけ陽線を引いた。それが3月14日株をはじめ債券、原油、他の金融商品も全面安。ブルームバーグによると、株と投資適格債券の配分を60%と40%組み合わせたポートフォリオ(組み合わせ)で年初来10%以上の損失。08年リーマン危機以来という。3月初動に9月本番。3年続く見通し。ロシアのデフォルト懸念が重しで4月4日まで執行猶予になった。米国の場合、FRBが株安に歯止めをかける水準をS&P500種で3636(15日4262)という。
日経平均先物によると、16日大証ミニ2万5840円(+0.96%)に対しラージ5830円、シカゴ円建て5820円。現物より58円高い。ダウ先物3万3881ドル(+1.04%)。同337ドル高い。VIX恐怖指数28.65(-9.82%)、WTI原油先物95.97(-0.49%)。金先物1923(+0.31%)、ビットコイン円4,799,221(+3.23%)。FOMCを織り込んでいる。
16日の日経平均415円高。大引け2万5762円。TOPIX1853(+26)。東証一部の出来高13億3900万株、売買代金3兆1900億円。値上がり1331(値下がり749)。10年債0.200%(-0.005)。米10年債2.163%(+0.018)。マザーズ指数の引け682.05(+2.18%)。上値を試すところだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。解け合い困難で長期化。市場もロシアを相手に消耗戦。デフォルト懸念が重しだ。(了凡)