証券ビュー

アンコール伊勢町

これまでにない危機 経済合理性限界に達し唯物論崩壊 (2022.03.14)

 前週末反落。日経平均中陰線の引け。5日線2万6116円を上回った。ポジション調整によるもので、SQ値2万5457円を下回り先物が安い。15~16日FOMC、16日ロシア国債デフォルト懸念を見越しまな板の鯉。これまでにない新しい危機とみられる。経済合理性の限界といわれ、ホロスコープ(天体配置図)によると84年に1回天王星の周波数を受け土星がうお座に接近。旧体制が解体に向かうという。モノやカネ、既得権など唯物論崩壊。18世紀後半の産業革命から300年続いた欧米の覇権にロシアが対抗。15、16日ヤマ場を迎える。ロシアがデフォルトしても世界経済を止められず、止めても動かざるを得ないためだ。受け売りだが、長期的に米国が悪い。1990年東西ドイツ統一の際ゴルバチョフ氏が受け入れる一方、東側にNATOを拡大しない旨約束した米国に瑕疵がある。91年旧ソ連崩壊により東欧、バルト3国など崩壊時16から現在30を数え今回ウクライナが焦点。プーチン氏は「NATOに入れない法的保証」を求め一歩も引かず、今や「力と恐怖の国」という。ロシアは2021年から30年前と違う国になった。92年インフレ率2600%。1年で物価が26倍になりロシア人の大半一文なし。2000年プーチン氏が大統領に就任し、主要輸出品石油の値上がり(1バレル10ドルが一時140ドル)によりGDP平均7%成長。ロシア国民は民主主義に幻滅したという。しかし、14年クリミア無血併合から西側の経済制裁本格化。これまで7年の平均成長率0.38%。20年のGDP1.5兆ドルに過ぎず、イタリアの1.9兆ドルや韓国の1.6兆ドルより小さい。そこへウクライナNATO加盟が持ち上がり、無血でドネックやルガンスクを奪い対抗。輪を掛けた経済制裁の原発制圧で揺さぶりをかけた。SWIFT(国際銀行間通信)から外されロシアの口座抹消。このため、外貨建て債券をルーブル決済でやり返した。16日以降互いに譲らず長期戦。西側メディアの「ロシア性悪説」がプロパガンダになりかねない。ロシア中銀の外貨準備約72兆円。GDPの4割に相当し長期戦になるほど資金枯渇。政策金利20%で持ち堪えられないが暗号資産を使った調達も憶測を呼び、9日ビットコインが口火を切った。ウクライナが降伏し当初の目的が叶うとしても、それでロシアが何を得るか問題という。日本の場合、満州事変(1931)の轍もありNATOとロシアの板挟み。万一共倒れの駆け込み寺程度。台湾や尖閣を抱え漁夫の利に程遠い。中長期■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など水準訂正が見込まれる。
 日経平均先物によると、11日大証ミニ2万4905円(-0.74%)に対しラージ4910円、シカゴ円建て4920円。現物より243円安い。ダウ先物3万2960ドル(-0.58%)。同ドル16ドル高い。VIX恐怖指数30.75(+1.72%)、WTI原油先物109.20(+3.00%)。金先物1992(-0.41%)、ビットコイン円4,595,000(+1.16%)。
 11日の日経平均527円安。大引け2万5162円。TOPIX1799(-30)。東証一部の出来高14億2100万株、売買代金3兆3100億円。値上がり413(値下がり1707)。10年債0.185%変わらず。米10年債1.996%(+0.006).上海総合3309(+0.41%)、香港ハンセン20,553(-1.61%)。マザーズ指数の引け670.08(-3.79%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。予想外、常識外れの出来事が多い。立場や受け止め方で売っても買っても解決しない。レーニン(1870~1924)はインフレが敗者を決めるといった。今となれば、何の足しにもならない。経済合理性が限界に達し唯物論崩壊という。(了凡)