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企業レポート

慎重な構え Gパッカー 1月18日 (2022.01.17)

活気を取り戻す見通し 
中長期世界レベルでシェア上昇
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 ゼネラルパッカー(6267)は踊り場。直近3期ピーク更新の反動もあり慎重。中長期ビジネスチャンスだ。前期末連結受注残47億9900万円(0.3%増)と高水準。第1四半期連結13.1%減収、0.9%営業増益と確り。コロナを乗り切るめどがついた。オミクロンの場合、感染力が強い分弱毒性で収束も近いと考えられパンデミック後退。2月のジャパンパック(東京ビッグサイト)や4月中部パック(ポートメッセ名古屋)、3年ぶり6月のFOOMA JAPAN(東京ビッグサイト)など展示会から活気を取り戻す見通し。同社は世界指折り自動包装マシンのプロフェッショナル。毎分160個製袋し僅か数グラムの粉末を誤差なく包装するなど有名。質量が軽く充填の難しいドライ物に精通しており国内トップシェア。10年前単体の売上高40億円足らずが前期連結87億円に倍以上。営業利益も2億円前後から10億円を突破した。食品や製薬大手が主得意先で後工程の搬送や計量、充填、検査、梱包など提案。直近、保守消耗部品の売り上げがざっと2割を占めソリューション(問題解決)が受けている。食品がメインで女性管理職が生まれると新たな刺激になりそうだ。本社近隣に新工場用地(敷地1514㎡)を取得。21年11月着工し22年7月竣工の運び4階建て(延床面積2702㎡)。能力増強に踏み切った。総投資額6億2800万円。経済合理性を勘案したもので10年先売上高倍増も考えられる。コロナ明け経済正常化が予想され、世界規模でシェア上昇が見込まれるためだ。安川電機(6506)の子会社を通じてロボット応用システム採用。16年子会社になったオサ機械も見逃せない。チョコレート製造機械で有力な地歩。連携が実を結び始めた。昨年8月立ち上げた米国イリノイ州の拠点然り。10年先楽しみだ。日本食品機械工業会によると、10年前国内の市場規模4367億円に対し20年5860億円と34.4%の伸び。必要なニーズを取り込んだ上、今までにない視点やアイデアを加味して世界初の機械を開発。取引先のイシダがAIを活用し、X線検査装置の精度を高めるソリューションに挑戦。話題を集めた。03年12月に上場され20年目。10年来若手が伸びているのも事実で、10~20年後さらに伸びる。人口動態によるボーナス期に相当し新工場稼働が弾み。償却負担を吸収しもう一皮むける。
 2022年7月期(連結)は、売上高86億円(2.1%減)、営業利益7億4600万円(27.9%減)、経常利益7億5000万円(28.1%減)、純利益5億2000万円(29.8%減)と従来通り。底堅いのが実感で、コロナがどうあれ食べる人の数に変わりない。配当60円(中間25円)の予定。設備投資5億6000万円(前期7700万円)の計画。第6次中期計画(21~23年7月期)途上にあり前期スタートダッシュ。連続ピークを更新に拘らず慎重な構え。3月4日第2四半期を発表する。22、23年社運好調。牧野社長(60)が踊り場で真価を発揮する場面。これから2年、10~20年先を左右するという。4月からスタンダード市場に登場。オープンな社風でブロードバンドセキュリテイと日興アイ・アールが優秀サイトに選定した。※9月2日発表予定の決算にご注目ください。

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