欲望と恐怖が一体に 安寄り後切り返し連休の谷間で確り (2021.11.24)
週明けまちまち。日経平均中陽線の引け。5日移動平均線2万9723円を上回った。欧州コロナ再拡大を受け安寄り。その後切り返し連休の谷間で確り。何かつかんでいる。前週末ナスダック最高値更新、時間外でダウ先物3万5676ドル(+0.36%)も手掛かり。25日米休場を前に24日FOMC議事録要旨(11月2~3日分)然り。前週ウォール街で「うたげの終わり」が流れ、欲望と恐怖が一体になった。どちらか圧倒すると続かない仕組みで、週明け値上がり1054(値下がり1023)。前週末1059(1025)に並んだ。12月3日米連邦債務引き上げ期限を巡り執行猶予中。バイデン政権の1兆ドルインフラ投資法案が成立しても、米議会予算局が今後10年で財政赤字3670億ドル増。十分な財源を確保できないという。日本の場合、法人企業統計で2020年度末484兆円(金融・保険除く)の剰余金。資金循環統計でも個人金融資産1992兆円(6月末)。企業や個人が先行き不安で資金をため込み、毎年30兆円程度需要不足。約20年デフレが続いている。2000年以降国の財政支出累計250兆円といわれ、今回55.7兆円もコロナの穴埋めがせいぜい。伸び切った異次元緩和の総括が12月16~17日の日銀政策決定会合。闇勢力が大株主で必ずしも日本の利害と一致しない。彼らが資金の蛇口を握っている模様で毎回総裁が「必要なら躊躇なく緩和する」旨表明。世界でインフレ懸念が高まる中、唯一日本が異例の任期延長で23年3月までゼロ金利の見通し。欧米や中国、新興国でも金利上昇が伝えられ、「駆け込み寺」になる公算が大きい。来年4月東証の市場区分見直しが焦点とみられ、8月安値の期日が来年2月だけに外資の先物売り現物買い本格化。自社株買いや配当取りも半端でない。セルインメイ(5月に売れ)まで見越したものだ。22日、関係分の■■■■■■(****)が37円高。値上がり率ランキング114位。ビットコイン安に拘らず見直された。統合によるトレードステーショングループのNY上場を視野に国内で種玉を買い漁っている印象。来年前半実現なら悠長に構えていられない。1株651円で発行新株848万8500株。払込期日12月7日。来年を先取りしている。同日伝えられたロシアとウクライナの緊張や中東欧の通貨下落も最悪。日本の「金城湯池」が皮肉でさえある。
日経平均先物によると、22日大証ミニ2万9765円(-0.08%)に対しラージ9760円、シカゴ円建て同。現物より14円安い。ダウ先物同74ドル高い。VIX恐怖指数17.99(+2.27%)、WTI原油先物76.18(+0.30%)。金先物1840(-0.62%)、ビットコイン円6,576,101(-1.98%)。執行猶予にふさわしい。
22日の日経平均28円高。大引け2万9774円。TOPIX2042(-1)。東証一部の出来高10億6500万株、売買代金2兆3700億円。10年債0.070%(-0.005)。米10年債1.584%(+0.041)。上海総合が3582(+0.61%)で引けた。マザーズ指数の引け1166.63(+1.09%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本は低インフレ、低金利、低成長。短期ショックに強い。25日取材のため、26日付本欄休載の予定です。(了凡)