証券ビュー

アンコール伊勢町

来年2月真贋巡る戦い 23年まで金城湯池の源泉かけ流し (2021.11.16)

 週明け続伸。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。買い戻しが一巡し、7~9月期GDP年率換算- 3.0%、ダウ先物安など戻り売りによるもの。円安や上方修正を囃し関係分の■■■■■■(****)と■■■■■■■■(****)が上場来高値を更新した。国内コロナ感染者数が8月に1日2万5000人を突破し、緊急事態宣言下で時短営業・外出自粛の影響が大きい。9月以降目に見えて改善し10~12月期V字型回復。半導体不足も峠を越し来年2月の発表が楽しみだ。自動車の場合、同1~3月か4~6月期フル稼働が見込まれる。米西海岸で入港待ちのコンテナ船平均16.9日(2ヵ月前の倍)。12月書き入れ時を迎える。このほか恒大問題もなし崩し。14日業界4位の融創が自ら1090億円調達し、会長も自己資金で無利子融資を伝えられた。時間稼ぎに過ぎないが、12月3日米連邦債務上限問題決着まで執行猶予が続きそうだ。日銀総裁が15日名古屋で「消費者物価上昇率が1%になっても緩和措置を継続する」旨表明。来年半ば需給ギャップがプラスに転化する見込み。1%程度まで徐々に上昇率を高めるという。毒にも薬にもならない。米国のATMといわれる所以。5年の任期超えが異例で、一万田氏(1946~54)を抜き歴代最長。2023年4月任期満了まで金城湯池の源泉かけ流しだ。気になるのが米国の労働参加率。8日述べたように10月61.6%と9月から横ばい。昨年2月63.3%を下回った儘だ。働き盛り(25~54)がコロナ前の水準を140万人下回り、10月同世代の労働参加率81.7%、昨年2月82.9%を下回っている。学校が再開されても多くの母親が職場に復帰せず、9月の追加失業給付終了に拘らず求職の動きが高まらない。1年半でライフスタイルが変化したという。労働力が戻らないと高いインフレにつながり警戒感もうかがえる。米国の製造業で半導体不足が続き旧式モデルに戻す例もある。
 日経平均先物によると、15日大証ミニ2万9740円(+0.03%)に対しラージ同、シカゴ円建て同。現物より37円安い。ダウ先物3万6097ドル(-0.23%)。同3ドル安い。VIX恐怖指数16.83(-4.70%)、WTI原油先物78.97(-0.93%)。金先物1865(-0.14%)、ビットコイン円7,500,191(+0.45%)。比較的確りだ。日本の場合、2度の石油ショックに懲りて原油備蓄が100日分あり、100ドル超えても半年や1年やり繰りできる。
 15日の日経平均166円高。大引け2万9776円。TOPIX2048(+7)。東証一部の出来高11億6300万株、売買代金2兆6300億円。値上がり1054(値下がり1029)。10年債0.060%(-0.010)。米10年債1.543%(-0.036)。上海総合が3533(-0.16%)で引けた。北京証取出足好調という。マザーズ指数の引け1160.48(+2.00%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。100年前、スペイン風邪で米国の死者数67万5000人。今回69万人で当時を上回った。日本は当時45万人が14日1万8326人にとどまる。来年2月、真贋を巡る戦いが始まる。(了凡)