来年の春先が見もの 円安と金利、物価上昇が同時に進む (2021.11.09)
週明け続落。日経平均中陰線の引け。5日移動平均線2万9616円を下回った。高寄り後、ダウ先物安を受け後場一段安。中国恒大の利払い遅延が伝えられ安値引けだ。8日約90億円、10日同170億円、12月28日同280億円といわれ、万一に備える動き。半面、金先物やビットコインが買われインフレヘッジの一環。このほか、決算発表に12日SQを控えポジション調整もうかがえる。12月3日、米連邦債務引き上げ期限までモラトリアム。行き過ぎた量的緩和から引き締めを巡る踊り場。関係分の■■■■■■(****)が2日連続S高になった。PTSも戻り高値を更新し、9日値幅制限300円に三空売りのジンクス。フルイがかかる。2000年のドットコムバブルで■■■■■■■(****)が演じたテンバガー相場に匹敵するもの。米国子会社のSPACによるNY上場表明とビットコイン最高値(10月20日6万7016ドル)更新を目指す動きが重なった。均衡点後シグナルと考えられ、ミクロで上場来高値1910円(2004年8月1日)、マクロならソ■■■■(****)の4割程度が目安。来年予想される金融引き締めを占う上で欠かせない存在になった。8日、都のコロナ感染者数18人。同日入国制限が緩和され、待機資金のほか経済対策数十兆円も具体化の見込み。第6波を念頭に米国より1、2年遅れ来年春先ピークよし。4月に東証再編と相俟って「プライム相場」(時価総額100億円)と鉢合わせ。中国の電力危機や半導体不足緩和となれば嵩上げに拍車がかかる。米中引き締めにひきかえ日本の緩和が目立つためだ。行き場を失った緩和マネーが大挙して上陸する見通し。円安と金利、物価上昇が同時に進むと考えられ、来年日本のゼロ金利解消が視野に入ると異次元緩和解消。2年で物価2%のはずが8年以上続き副作用表沙汰。日銀総裁(任期2023年3月)の責任問題になりかねない。出口なし。前総裁が締まって見える。
日経平均先物によると、8日大証ミニ2万9555円(+0.22%)に対しラージ9550円、シカゴ円建て9565円。現物より58円高い。ダウ先物3万6291ドル(+0.21%)。同37ドル安い。VIX恐怖指数16.87(+8.81%)、WTI原油先物82.44(+1.44%)。金先物1818(+0.10%)、ビットコイン円7,473,671(+4.17%)。打ち消すより競り合って見える。
8日の日経平均104円安。大引け2万9507円。TOPIX2035(-6)。東証一部の出来高12億3100万株、売買代金2兆8200億円。値上がり804(値下がり1276)。25日線2万8784円が上向いた儘。1日の窓埋め(2万9000円)が下値の目安だ。10年債0.055%(-0.005)。米10年債1.482%(+0.029)。上海総合が3498(+0.20%)で引けた。マザーズ指数の引け1124.77(-2.39%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。外資にとって先物売り現物買いの構図に変わりない。今や100株で株主となり、議決権のもと株主総会に参加できる。来年の春先が見ものだ。(了凡)