証券ビュー

アンコール伊勢町

訳のわからない好景気 外資が割って入る日本株第2幕 (2021.10.11)

 前週末伸び悩み。日経平均短陽線の引け。自律反発にとどまった。5日移動平均線2万7904円を上回りながら4~5日の窓埋めならず。終値がSQ値2万8098円を下回った。8日中国の国慶節明けと米雇用統計を打診買いしたもので、上海総合3592(+0.67%)にダウ3万4746ドル(-0.03%)が市場の解。引け後、米中首脳会談のオンライン年内開催原則合意報道に拍子抜けした。背後で闇勢力が落としどころを探っている。中国当局は1~7日恒大に触れずじまい。同統計も雇用者数が市場予想を下回り、失業者数は上回る内容。米10年債が6月以来1.61%をつけインフレ基調に変わりない。双方問題解決が困難で中長期先送り。返済不能とわかっていても財政出動やむなし。世界的な異常気象に待ったなし。需要があっても供給困難でエネルギーや食料、原材料など高騰が伝えられる。通貨インフレにつながる公算が大きい。唯一、日本だけデフレ。30年物価が上がらず、勤労者の年収ジリ貧。にも拘らず、個人金融資産1946兆円(3月末)。2020年度の増加額130兆円にのぼり、バブル期1987年度108兆円を超え33年ぶりピーク更新。20年度日経平均が54%上昇し株や投信の含みが増えた。来年、中国にとって不動産バブル崩壊と人口動態オーナス期(重荷)が重なる一方、米国の巨大IT企業GAFAMの収益ピークアウト。赤字転落予想もしばしばだ。このため、米中を足場に桁外れの緩和マネーで稼ぎまくった外資が日本株に食指。昨年54%上昇した日経平均に味をしめた。米中頭打ちとなり消去法で日本。8月から第2幕が上がった。自民党総裁選を巡る9月21日、29日と10月1日全面安が新たなステップ。日本で「岸田ショック」と呼ばれ先物売り現物買い約2兆円規模。19日公示、31日総選挙に向けて次のステップ。どんな政権になろうと外資が市場に割って入る見込み。3万2000円程度手玉とみられる。10年先の初動だけに目を離せないわけだ。彼らが通貨インフレを避けるため金のほか銀先物も売り叩き現物をしこたま集めた。日本株の現状と同じ構図だ。これから日本株が面白い。訳のわからない好景気がやってくる。
 日経平均先物によると、前週末大証ミニ2万8050円に対しラージ同、シカゴ円建て同。横一線で現物と変わらない。ダウ先物3万4620ドル(-0.05%)。同126ドル安い。VIX恐怖指数18.77(-3.94%)、WTI原油先物79.58(+1.63%)。金先物1757(-0.11%)、ビットコイン円6,129,928(+1.19%)。9日、日経が仮想通貨に米中包囲網を伝えたものの動じない。闇勢力のクジラがうようよ。4月の最高値700万円を抜く見込みだ。
 8日の日経平均370円高。大引け2万8048円。TOPIX1961(+22)。東証一部の出来高13億5600万株、売買代金3兆1900億円。値上がり1746(値下がり358)。10年債0.080%(+0.010)。米10年債1.607%(+0.034)。マザーズ指数の引け1105.56(+1.99%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。ノーベル賞の思惑一巡。■■■■■■■(****)も動き出す。(了凡)