これも10年先の初動 8日国慶節明けに米雇用統計待ち (2021.10.06)
大幅続落。日経平均中陰線の引け。8月末から12連騰帳消しだ。4日新閣僚人事が総選挙対策とわかり、19日公示、31日総選挙を通じて新政権の顔見世。米国の債務上限や中国恒大問題、新政権の金融課税など先物売りの材料。プログラム売買やHFT(高速取引)などロスカットに拍車をかけた。前日200日移動平均線2万8679円を下回った上、25日線2万9551円の下方乖離5.85%。騰落レシオ106.26%となり一転売られ過ぎ。政策期待が画餅に終わり往って来いだ。自律反発、半値・全値戻し、倍返しなど待ったなし。引け後、先物を見ると金を除き軒並み高い。一連の懸念材料を大半織り込み買い戻しによるもの。10月4日「投資の日」に恒大が香港で突然売買停止になり、8月15日のデッドクロスを思い出した。その後カブール陥落、米軍撤収をもたらし疑似ゴールデンクロス。月末から12連騰で初動を形成した。5日、米英豪チームがコロナ発生源といわれる中国湖北省で2019年5月以降PCR検査機器の発注が急増していた事実を突き止め、中国の「12月感染」説に疑問を投げかけた。5月倍、7~10月大幅に増加。19年、前年の8倍にのぼるという。フェイスブックの一斉障害や原油7年ぶり高値も撹乱要因。むしろ、買いたい弱気が売りたい強気を吸収した。5日、新首相午前7時半官邸入り。同8時過ぎ米大統領と約20分首脳外交を始めたという。月末の総選挙で自民党が勝ち、首相が101代総裁として再び組閣すると現実に戻る。新自由主義や新民主主義というが、市場にとって待機資金20兆円や経済対策数十兆円の方がわかりやすい。総選挙前に売りなしだ。
日経平均先物によると、5日大証ミニ2万8060円(+1.15%)に対しラージ同、シカゴ円建て8020円。現物より198円高い。ダウ先物3万4170ドル(+0.45%)。同167ドル高い。VIX恐怖指数22.25(+5.20%)、WTI原油先物78.44(+1.06%)。金先物1756(-0.63%)、ビットコイン円5,570,353(+2.18%)。次の波頭が見える。ドル円が一時111円31銭と昨年の高値を抜き、米10年債1.50%台乗せのさなかだ。中国の場合、恒大問題が日本のバブル崩壊や米国のリーマン危機と違って一党独裁の超法規措置。ベールに包まれ表に出ない。PCR検査機器の大量発注然り。にも拘らず、来年から人口動態のオーナス期と重なるだけにリーマン型も考えられる。これも10年先の初動だ。
5日の日経平均622円安。大引け2万7822円。TOPIX1947(-26)。東証一部の出来高15億1100万株、売買代金3兆6100億円。値上がり288(値下がり1843)。10年債0.050%(+0.005)。米10年債1.501%(+0.019)。香港ハンセン24,104(+0.28%)。マザーズ指数の引け1078.13(-2.34%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。8日、中国の国慶節明けに米雇用統計待ち。6日、新月で買いに分がある。(了凡)