証券ビュー

アンコール伊勢町

週明け個別に自律反発 組閣から1年日本再構築織り込む (2021.10.04)

 前週末全面安。日経平均大陰線の引け。あく抜けした。1日ダウ482ドル高(前日546ドル安)、2日の日経平均先物夜間取引230円高にも明らか。前月末・半期末に日経平均入れ替えなどポジション調整、リバランスを1日に持ち越したもの。米国のインフレや債務上限問題、中国恒大のデフォルトに電力不足など海外リスクを織り込んだ。国内も8月30日から前首相辞任、自民党総裁選に伴う新政権期待12連騰の反動。前週末、9月2日辞任表明の水準に往って来い。10月4日の新閣僚人事が新たな手掛かり。大手メディアの「世論調査」を振り切った新首相にバランス調整の評価が高い一方、成長戦略より分配優先、カリスマ性がなく高揚感なしとの批判も事実。再び政調会長を受けた高市氏がダークホースに変わりない。総裁100代目を岸田氏でならし101代目初の女性首相誕生。それも、来年7月参院選を挙党一致で1年後発足というシナリオがある。アベノミクスのトリクルダウンと一線を画したもので、靖国や国防、NHK革命など戦後のタブーに挑戦。一時プライマリーバランスを棚上げして機動的な財政出動、大胆な危機管理・戦略投資を実施。物価2%実現を目指す旨表明した。4日から1年、政調会長を全うする上で逐一布石を打つ運び。おのずと市場も日本再構築を織り込むとみられ、8月末12連騰からまる1年初動と考えられる。カブール陥落・米軍撤収によるもので、当時マネー洪水の分水嶺と述べた。10年後の国難を解決するためで、半年か1年後日経平均4万円を仮説に1985年プラザ合意以来第2のバブル。前回米国に渡った緩和マネーが日本に戻ってくる見立てだ。8月12日自民党分裂間際にデッドクロス。22日横浜市長選敗北が起死回生をもたらした。比較にならないが、9月21、29日と10月1日の全面安が次のステップ。週明け、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)の動きが注目される。
 日経平均先物によると、2日大証ミニ2万9045円(+0.80%)に対しラージ9050円、シカゴ円建て9055円と現物より284円高い。ダウ先物3万4230ドル(+1.51%)。同96ドル安い。VIX恐怖指数21.15(-8.60%)、WTI原油先物75.72(+0.92%)。金先物1761(+0.24%)、ビットコイン円5,309,031(+0.72%)。余震が続いている。中国が大型連休入りで8日取引再開。投資家のエクスポージャー(価格変動リスク)削減が目立つ。米国の場合、9月に発生する通常の調整が10月に終わるという。
 1日の日経平均681円安。大引け2万8771円。TOPIX1986(-43)。東証一部の出来高13億8400万株、売買代金3兆5400億円。値上がり173(値下がり1981)。10年債0.050%(-0.015)。米10年債1.465%(-0.021)。マザーズ指数の引け1131.06(+0.31%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)にとどまった。8日に米9月雇用統計発表を控え後半模様眺め。9月30日FRB議長が「来年前半にかけてインフレが和らぐ」と証言する一方、米上下院が12月初旬までつなぎ予算を可決。まだ債務上限問題の合意ができていない。個別に自律反発が見込まれる。(了凡)