引け後先物が持ち直す 29日総裁選にかけて嵩上げ再開 (2021.09.22)
週明け全面安。日経平均小陰線の引け。好押し目だ。中国恒大集団デフォルト懸念を受けたもので、20日ダウ614ドル安(一時971ドル安)、S&P500種50日移動平均線割れが主因。21~22日FOMCを控えポジション調整も否めない。22日以降恒大の社債利払いが集中し、同集団のデフォルトにとどまるか。国や世界レベルに波及するか正念場を迎えた。仮説として、中国政府は間際まで動かず恒大を放置。金融システム全体に支障をきたす直前に介入が有力。前例として、1998年LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)が相当し一過性で収まった。2008年のリーマン危機も取り沙汰されるが、桁外れの緩和マネーがトリクルダウンで世界の株式市場を徘徊。9月から日本株が割安修正に入った段階でゲームオーバーなどあり得ない。前日述べたように、悪材料を先物で売り好材料を現物で買う場面。PER14倍台で来週権利つきの日本株に弱気無用。嵩上げが始まったばかりだ。8月までコロナに巻かれ、内閣支持率低下が総選挙で自民党敗北を連想し横浜市長選で決まりかけたものの、9月3日首相の辞任表明から自民党勝利と政策期待に国内外の関心が集まった。今週好押し目、29日総裁選にかけて嵩上げ再開。4万円より3万2000円レベルの水準訂正に支持が多い。21日、25日線と乖離率3.31%。東証一部の騰落レシオ138.50。11日ぶりほとぼりが冷めた。10進法のせいもある。孕み線を引き窓を空けて下放れ、5日移動平均線3万0368円も下向きだが、下火になったコロナ感染者数を見越して引け後先物が持ち直した。中国本土が中秋節連休のため21日休場だが、同日香港ハンセン指数が24,221(+0.50%)に反発。ひとまず収まった。米国債のデフォルトも話題にのぼり、19日財務長官が10月中に連邦債務引き上げを重ねて議会に要請。市場もたかをくくり買い戻している。
日経平均先物によると、21日大証ミニ3万0005円(+0.82%)に対しラージ3万円、シカゴ円建て3万0005円と現物より160円高い。ダウ先物3万4171ドル(+0.98%)。同200ドル高い。VIX恐怖指数22.72(+9.27%)、WTI原油先物71.03(+1.27%)。金先物1767(+0.23%)、ビットコイン円4,740,800(+0.67%)。一夜明け戻り一色になった。総裁選にこだわると、2008年小池百合子氏以来の女性立候補2人が新鮮。99代続いた男性の既得権が時代遅れ。日本もサッチャー氏(1979)やメルケル氏(2005)のほか、台湾の蔡英文氏など女性を必要とする時代。地上波の世論調査と裏腹にネットで高市氏の評価が日増しに上がっている。
21日の日経平均660円安。大引け2万9839円。TOPIX2064(-35)。東証一部の出来高13億1900万株、売買代金3兆3700億円。値上がり218(値下がり1942)。10年債0.040%(-0.005)。米10年債1.331%(+0.023)。マザーズ指数の引け1138.69(-2.27%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。1ケタにとどまった。中国恒大は■■■■■(****)に■■■■(****)を足した規模。年初来、総量規制につかまった。(了凡)