新政権と総選挙次第 万一株安となれば身も蓋もない (2021.09.16)
4日ぶり反落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。14日米主要3指数下落を受け利食い先行。前場引けにかけて戻し、12日連続陽線を引いた。25日移動平均線2万8597円と乖離6.27%、東証一部の騰落レシオ135.99%。ともに前日を下回りしこりがほぐれた印象。前日TOPIXに続き年初来高値を更新し達成感が大きい。まる12日嵩上げによるもので足もと4合目といわれる。14日NYダウが2ヵ月ぶり安値をつけ不安心理を引き継いだ。8月の米CPI(消費者物価指数)4.0%にインフレが長引くリスクもうかがえダウ一時359ドル安。景気やテーパリング(緩和縮小)懸念を来年に持ち越す公算が大きい。このため、外資が7月まで11ヵ月続いた月末安でPBR、PERも割安な日本株に食指。国内勢の追随をもたらした。これにコロナ感染下火と自民党総裁選(29日投開票)が加わり、政府が10月以降緊急事態を緩和する旨も支援材料。ひとまず総選挙でピークアウトの見込みだ。9月16日、12年前民主党の鳩山内閣が発足した日と対極の関係。当時日経平均1万円割れで底練り4年。東日本大震災もあり混乱に拍車がかかった。バブル崩壊(1990)、リーマン危機(2008)に次ぐもので、延べ12年の調整が今日の反転につながった。この間米国が株高で急場しのいだように、日本も新政権次第でコロナ終息・経済再開の道がひらく。万一株安となれば身も蓋もない。プライマリーバランス(基礎的財政収支)やロックダウン法制化、キャピタルゲイン税導入などもってのほか。経済を健康に戻してから踏み切ればいい。米国が旧ソ連の轍を踏みアフガン進駐に失敗して財政破綻に追い込まれたのが現状。これまで株高で持ち堪えた。日本の場合、GAFAMがない代わり■■■■■■(****)が頑張るほかない。EV一辺倒でDXを駆使し全自動で利益を追求するテスラとやり合っても意味がない。経済再開に雇用不可欠。日本のように緊急事態宣言で手足を縛り、1年以上引き回すと健全な会社まで破綻の憂き目。ワクチン接種率が米国を上回っても経済回復に関係ない。
日経平均先物によると、15日大証ミニ3万0280円(-0.23%)に対しラージ同、シカゴ円建て0290円。現物より約30円安い。ダウ先物3万4595ドル(+0.03%)。同15ドル高い。VIX恐怖指数19.24(-0.67%)、WTI原油先物71.39(+1.33%)。金先物1804(-0.14%)、ビットコイン円5,194,542(+0.56%)。小康を保っている。
15日の日経平均158円安。大引け3万0511円。TOPIX2096(-22)。東証一部の出来高12億0500万株、売買代金3兆1500億円。値上がり329(値下がり1783)。10年債0.035%(-0.005)。米10年債1.270%(-0.017)。上海総合が3656(-0.17%)で引けた。マザーズ指数の引け1184.54(-0.28%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。中国恒大集団の処理が気懸かり。中長期ゴーサインでも油断大敵。新政権と総選挙次第だ。(了凡)