証券ビュー

アンコール伊勢町

日本株に限れば割安 市場がお金の流れをたどり解に迫る (2021.09.10)

 9日ぶり反落。日経平均小陽線の引け。SQ待ちだ。8日米主要3指数下落を受けたもので、商いを伴って上げ始めた8月30日から10日目。自律反発を飛び越して買われ過ぎの立ち往生。25日移動平均線2万8177円と乖離6.50%(過熱5%)になり膠着状態だ。外資の売り持ちが多くロールオーバー。直近12月物が9月物を180円程度下回り、自民党総裁選に続き総選挙を視野。緊急事態宣言月末まで延長とあって買いの矛先が鈍った。半面、8月の安値期日が来年2月で年末買い戻しを催促。踏み上げ期待も根強い。日経平均が週末SQ値を上回ると来週明けリスクオン。経済戦争が軍事行動に取って替わる見通し。8日ブルームバーグによると、ゴールドマンがネガティブな展開に急速なリスクオフの恐れ。シティもS&P500種小幅下落でも超強気のポジション損失。モルガン・スタンレーに至って、7日米国株の投資判断をアンダーウェート(低い比率)、世界の株をイコールウェートに引き下げ。10月一杯、経済成長に「特大リスク」があるという。しかし、日本株に限れば割安。9日の一服で総裁選に向けた政策期待が織り込まれ、総選挙や来年7月参院選も新たな材料。■■■■(****)が緩和頼み。空転20年でコロナ後も継続。デフレ心理残るで締まらない。ロイターによると、米国でFRB議長の任期が来年2月に迫り、ブレイナードFRB理事(59)が次期議長に有力。スティグリッツ氏は金融規制強化や気象変動リスク、雇用創出、インフレリスク許容など手腕を評価している。■■■■(****)のトップも変わらざるを得ない。白川前総裁が8日オンラインセミナーで言及。当局が対応すべき問題は低インフレという現象でなく、生産年齢人口減少といった構造的な要因という。先進各国が長期にわたり低金利政策を続ける中、将来の需要前借りにより足元の景気を刺激する処方箋に疑問。有効性を検証する必要があると述べた。100年に一度のヘアピンカーブ。それも戦時体制の経済とあってコロナ同様解が見つからない。市場がお金の流れをたどり解に迫るわけで、8月下旬■■■■(****)と■■■■■■(****)が鍵を握っていると述べた。
 日経平均先物によると、9日大証ミニ2万9905円(+0.35%)に対しラージ9900円、シカゴ円建て9895円。現物より100円以上安い。ダウ先物3万4937ドル(-0.21%)。同約100ドル安い。VIX恐怖指数18.92(+4.30%)、WTI原油先物69.08(+0.53%)。金先物1802(+0.50%)、ビットコイン円5,083,483(+0.50%)。もち合い圏の動きだ。9日、トヨタの社長が自民党総裁選を前に「一部の政治家から全てEV、製造業は時代遅れという声を聞くが違う」。「カーボンニュートラルは業界550万人の雇用問題」と語った。
 9日の日経平均173円安。大引け3万0008円。TOPIX2064(-14)。東証一部の出来高12億6000万株、売買代金3兆0700億円。値上がり706(値下がり1363)。10年債0.040%変わらず。米10年債1.328%(-0.014)。上海総合が3693(+0.49%)で引けた。マザーズ指数の引け1149.57(-0.71%)。値上がり率ランキングによると、関係分で日銀、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本株に限れば割安だ。(了凡)