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企業レポート

24日から新体制 シンポ 9月1日 (2021.08.31)

中長期スケール拡大 
新規参入加速し2極化の過渡期
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 シンポ(5903・JQ)は上振れ。中長期スケール拡大。ロングランになった。コロナ禍、ピンチがチャンス。外食産業で焼肉が唯一勝ち組といわれ、既存店の改装や改築、ダクト清掃などメンテナンスのほか、他の飲食店から焼肉に業態変更が相次ぎ手が回らないためだ。前期2月5日と5月7日の上方修正に明らかで、9月24日から代表取締役をはじめ役員、執行役員など新体制移行を発表。懸案の新名古屋工場(愛知県みよし市・名古屋工場隣接)稼働を来年4月に繰り上げる一方、2019年4月立ち上げた九州のアミ洗浄事業拡大に乗り出す。国内にひきかえ物足りないアジア(前期13.1%減収)、北米(同54.7%減収)をテコ入れ。国内外トータルで事業100年(21年4月50年)に舵を切った。1997年の上場から四半世紀。当時入社した若手が40代半ばを先頭に20~30年会社をリードする見込みだ。執行役員(6)すべて生え抜きで最高の人選とみられ、丁度人口動態のボーナス期に差し掛かる。設立来二人三脚で繁盛店づくりに東奔西走。無煙ロースターを主力に空調・内装設備などソリューション(問題解決)に打ち込んだ。少くても2001年からBSE(牛海綿状脳症)やリーマン危機、食中毒に伴う法規制、東日本大震災、コロナまで20年。一貫して品質管理、原価改善、生産性向上に取り組んでいる。全国焼肉協会(1998年農水大臣認可の事業協同組合)によると、5月に第4代新会長が業態開発と新規参入加速、2極化の幕開けに伴う現状を過渡期。おいしく健康に優れ客単価が高い日本の焼肉を世界レベルに国際化。コロナ終息後にインバウンドが復活するという。同社の場合、新名古屋工場が稼働すると無煙ロースター1万5000台規模といわれ、前期連結売上高54億9700万円の5割増が目安。営業利益率15%にしても、DX次第で20%も考えられる。日本フードサービス協会によると、8月25日発表された7月の外食産業市場調査で全体の売上高102.1%(コロナ禍前19年86.3%)に過ぎない。このうち焼肉86.5%。緊急事態宣言とまん延防止に伴う酒類提供と時間制限がこたえた。それでも、物語コーポレーション(3097)、コロワイド(7616)、安楽亭(7562)など健闘の部類。シェアが上昇している。今後一時的な店舗過剰や牛肉値上がりの影響も考えられ、アジアと北米の伸びが気になるところだ。
 2022年6月期(連結)は、売上高58億8100万円(7.0%増)、営業利益8億円(19.6%増)、経常利益8億0600万円(16.0%増)、純利益4億8600万円(5.3%減)の見通し。配当期末20円(前期25円)の予定。設備投資11億円(前期6300万円)の計画。研究開発に意欲的で電気式無煙ロースターのラインナップに傾注。中国で認証取得を目指す。来年後半から上昇運入り。安藤社長(59)は昨年に続き運気好調。ステップアップのさなかにある。会社が手堅く慎重だけにじっくり進む印象。今、来期で10年先がわかる。

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