カブール陥落馴染まず 大荒れの気配鵜呑みにゲーム続行 (2021.08.19)
5日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。後場伸び悩んだ。直近600円安の反動。17日ダウ282ドル安(一時505ドル安)に拘らず先物の買い戻しが主因。上海総合や香港ハンセンも反発した。前日引け味が悪くつくろった印象。ブルームバーグによると、スマートマネ―が米国株下落に備えていたという。S&P500種が下げるたび買いを入れ、これまで約200日5%以上の下落を食い止めた。半ばまで2年ぶり静かな8月、警戒を怠らなかったオプショントレーダーを持ち上げている。500種が彼らの運用を左右するためで努力相場。闇勢力が中銀の無限緩和で株を腹一杯持っており思ったほど動揺しない。しかし、15日ニクソンショック50年。100年の折り返し。ホロスコープ(天体配置図)によると10年先の初動だ。よりによってカブール陥落がマネー洪水の分水嶺とみられ、中長期底なしの場面も考えられる。前日述べた「市場予想より大きな余波をもたらす」点に異論ない。来年の北京冬季五輪、米中間選挙にかけて世界中フルイがかかる。日本の場合、今秋総裁・衆院選を控え朝三暮四の状態。一部で自民党と小池新党合流が伝えられ、事実上国と都の利権を巡る争い。市場は景気変動の影響を受けにくく、業績が安定しているディフェンシブ関連でお茶をにごす見込みだ。歴代総理を見ると、ニクソンショック(1971)佐藤栄作、サイゴン陥落(1975)三木武夫、イラン革命(1979)大平正芳。それに、旧ソ連崩壊(1991)宮澤喜一。戦前・戦中派で乗り切った。半面、どの国も団塊の世代が使い物にならず人材難。10年先の備えが必要になった。16日紹介した「日本経済予言の書」によると、2020年代日本のショックを7つに要約。コロナ後何が起きるか。なぜトヨタが衰退するか。アマゾンが流通を破壊する日。確実に起きる人口問題。ポピュリズム爆発の危機など。予想が外れ起死回生するのも新しい試み。5年前起きたことが10年後を決めるという。
日経平均先物によると、18日大証ミニ2万7535円(-0.24%)に対しラージ7540円、シカゴ円建て7560円。現物より約30円安い。ダウ先物3万5223ドル(-0.02%)。同約120ドル安い。VIX恐怖指数18.09(+12.22%)、WTI原油先物66.64(+0.45%)。金先物1789(+0.07%)、ビットコイン円4,961,672(+1.31%)。7月30日の安値2万7272円を割らずに切り返し下値不安後退。5日移動平均線2万7705円を上回ると戻りを試す。確かに食品や医薬品、電気、ガスなどディフェンシブ関連が人気。日本はカブール陥落に馴染まない。
18日の日経平均161円高。大引け2万7585円。TOPIX1923(+8)。東証一部の出来高9億4600万株、売買代金2兆1800億円。値上がり1435(値下がり659)。10年債0.010%(+0.005)。米10年債1.276%(+0.014)。上海総合が3486(+1.11%)で引けた。マザーズ指数の引け1038.41(+2.88%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。自律反発の域を出ない。コロナ感染拡大が内閣支持率低迷と連動。売り崩しも容易でない。2月高値の期日が一巡すると需給好転。TOPIXの予想PER15倍、日経平均も13倍と割安。盆明け大荒れの気配を鵜呑みにゲーム続行の構えだ。(了凡)