盆明け大荒れの気配 米国が抜け出した泥沼に中国はまる (2021.08.18)
続落。日経平均中陰線の引け。TOPIXも安値引けだ。16日ダウ110ドル高(一時284ドル安)を受けたもので自発反発一巡。7月30日つけた2万7272円が下値の目安という。引け味が悪い。15日カブール陥落に際し、ウォール街で「市場大方の予想より大きな余波をもたらす」と米某シンクタンクのメモ。来年中間選挙に向けバイデン政権の限界に注意を促した。同政権は、16日国連安保理の「暴力即時停止」声明を受け外交や経済で巻き返しを図り時間稼ぎ。下値模索から意外高も考えられ悲観しても始まらない。楽観できないのも事実で、17日上海総合3446(-2.00%)、香港ハンセン25,696(-1.85%)の引け。ダウ先物も3万5390ドル(-0.41%)と旗色が悪い。16日発表された中国の経済統計が予想を下回った上、デルタやラムダ感染拡大懸念、NY連銀の伝えた製造業景況指数(8月)下振れ。米長期金利低下も逆風になった。日本の場合、緊急事態宣言の対象に7府県追加や期限延長もあり解除まで時間がかかる。事実上9月解散説が後退し、22日横浜市長選次第で総裁交代説も出た。西日本一帯が集中豪雨に見舞われる中、市場も盆明けから大荒れの気配。米国が同時多発テロの見返りで20年かけたアフガン民主化崩壊により次の幕が上がった。ロイターによると、米国がようやく抜け出した泥沼に中国もはまるという。中長期ウィグル問題と絡み面白い見立てだ。大国の時代が終わり世界多極化。10年レベルで見ても、2021年丑つまづき、22年寅千里を走り、23年卯跳ねる格言通り。22日(日)にかけて満月売り、9月7日(火)新月買い然り。闇勢力が中銀の無限緩和で株を腹一杯持っているため思ったほど動揺しない。今年つまづいても、来年寅の往って来いでわかる。17日入手した情報によると、1970年以降、10年トップ10の企業が次の10年名を残したのは5社中1社以下。70年代石油系、80年代日本の銀行系がトップ10をリードしていた。90年代ハイテクが続々登場し今日顔ぶれまちまち。中国で巨大企業規制からアリババがトップ10から外れた。インターネットもスタートアップ企業と激しい競争下にある。世界市場の大きなシフトは景気過熱の抑制を目指した中銀の利下げに促されてきたが、偶然シフト発生が新たな10年入りと重なっていた。コロナにより遅れ低コストの資金が株式市場に流れ新たな顧客が押し寄せた。昨年末から巨大ハイテクの伸び鈍化。従来トップ10入り後10年で年間利益の伸びが16%から4%に低下。次の10年リターンマイナス。GAFAMも例外ではない。
日経平均先物によると、17日大証ミニ2万7340円(-0.07%)に対しラージ7330円、シカゴ円建て7370円。現物より約50円安い。ダウ先物も同約230ドル安。VIX恐怖指数16.83(+8.93%)、WTI原油先物66.83(-0.33%)。金先物1792(+0.14%)、ビットコイン円5,109,473(+1.77%)。さすがに緊迫してきた。
17日の日経平均98円安。大引け2万7424円。TOPIX1915(-9)。東証一部の出来高9億5400万株、売買代金2兆0600億円。値上がり613(値下がり1478)。10年債0.005%(-0.005)。米10年債1.243%(-0.031)。マザーズ指数の引け1009.39(-2.06%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。直近、1年で10年分動くといわれる。(了凡)