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企業レポート

回復急ピッチ キムラユニ 6月15日 (2021.06.14)

コロナ後ピーク更新
製造業に続きサービス業ブーム
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 キムラユニティー(9368)は好調。4~6月期回復急ピッチ。2期ぶり連結ピーク更新の見通し。コロナ後を示唆するもので、事実上新体制稼働。中国に続き北米、国内も尻上がりだ。ワクチン接種本格化が主因。製造業が先行し、サービス業のブームこれから。2021、22年記録的なリバウンドが予想される。3月26日発表した「中期経営計画2023」が新たな手掛かり。前期コロナで未達に終わった「同2020」の巻き返し。同期第2四半期から中国をはじめ国内主要顧客の回復を受け、全員参画ワンチーム経営が軌道に乗り始めた。いち早く4月1日付組織変更と人事異動、及び6月23日トップ交代を表明。創業140周年の節目に成瀬副社長(60)が昇格し経営陣も若返り。トヨタでサービスパーツ物流部長を歴任し、就任前から収益改善スタートダッシュ。4~6月期初動とみられ、7月29日四半期発表が注目される。新中期計画がトヨタのカーボンニュートラル2050、35年繰り上げと連動し同社の10、20年後を左右するためだ。前期連結トヨタ向け23.0%、同グループ18.2%。計41.2%(直前期42.6%)を占め肝腎なところ。東証一部の2021年3月期決算によると、半導体や鉄鋼、自動車など製造業の純利益が前期比35.6%増にひきかえ非製造業36.3%減。全体で0.7%減になった。22年3月期推計製造業22.8%増、非製造業49.6%増の見通し。同社の連結売上高が物流サービス7割、自動車サービス3割弱の構成で非製造業だけにコロナ後楽しみだ。ISM(米供給管理委員会)が発表した5月の米国サービス業景況指数64。4月の62.7から上昇し24年の統計史上最高。対象18業種すべて上昇。サプライヤーから配送が遅れ労働者確保に事欠くありさまだ。5月末で米国成人のワクチン接種率51%。4月39%から上昇する一方、感染者も半分に減少している。今後、子供を含め多くの米国民が接種する見込みでブームの始まりに過ぎない。トヨタが100年に1度の変革期を迎え電動車フルラインアップ。多くの企業と協業を進めるためデジタル化を推進。必要な時に必要な情報を得られる環境整備に入った。同社も全サービス挙げてAIやIoT、DXにシフト。生まれ変わろうとしている。新中期計画の連結売上高650億円、営業利益40億円、経常利益43億円、純利益30億円(24年3月期)など当分の目安。コロナ後、営業利益率1割程度も考えられる。
 2022年3月期(連結)は売上高560億円(8.1%増)、営業利益28億円(15.0%増)、経常利益32億円(13.8%増)、純利益20億円(24.7%増)の見通し。配当40円(中間20円)の予定。設備投資54億2000万円(前期40億3600万円)、償却15億9000万円(15億5300万円)の計画。21年後半から社運上昇。延べ10年長大運でビジネスチャンスだ。新社長も運気好調で数年後様々な幸運が集中と出ている。1995年の上場から4半世紀数え、グループの中枢に変革期のメンバーが揃った。4~6月期を初動に化ける。首尾よくいけば、トヨタ(7203)の1万円相場に呼応する運びだ。※1月27日発表される決算にご注目下さい。

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