証券ビュー

アンコール伊勢町

22日と30日の対応焦点 集中して臨む4、5月と6、7月 (2012.03.22)

シカゴ先物安を受けて売り先行。一巡後も安い。22日に2月の貿易収支発表を控えているためで、差し引き1300億円といわれ赤字幅縮小が焦点。上中旬686億円赤字(前年同期4544億円黒字)だけにイーブンの感触。何か起きるはずの20日拍子抜け。ドル、ユーロともに円安ポジションが陳腐化した。現在、東証1部時価総額300兆円に対し1日の売買代金1兆円レベル。300分の1。依然として超閑散である。日経平均は1月3週から3月2週まで19%上昇したが、個人1兆410億円と事業法人7506億円売り越しに対し、外資8373億円と自己売買6044億円買い越し。上昇はヘッジファンドと日銀によるものという。これを初動に4、5月乃至6、7月二、三の矢と述べたが、ロイターの調査でFRBが今年前半小幅な第3次追加緩和をほのめかしていることがわかり後続なし。22日以降、ヘッジファンドと日銀にかかってきた。要するに、CPI(消費者物価指数)。総合指数が1、2月99.1%(前年同月比0.2%減)にとどまり、次回3月30日寄り前に発表される数値がポイント。日銀はデフレ解消を目指し1%引き上げることを言明しており追加緩和必至とみられる。しかし、欧米のインフレ2.7%、3%の水準。10年債利回りを上回っているだけに引き締め要因。加味するとややこしい。4月8日から29日に延期されたというギリシャの総選挙も悩ましい。19日アップルが配当再開と自社株買いを発表しひと山越したとみられる一方、20日午前陛下が7日に次ぎ胸水治療手術を受けられ気掛かりなこと。今年も前半に限るようだ。21日述べたように、世界金融危機の再発不可避。次はより深刻で各国政府が財政破綻の状態。中央銀行はインフレ懸念に取り憑かれ手の打ちようがない。日銀にいくらか余裕がうかがえる程度。旧ソ連が崩壊して22年。アングロサクソンによる資本主義の経済秩序も近い将来終幕。日本だけ残ったとしても、欧米がお手上げなら後追い。逆算すると辰巳にかかっている。米国経済の現状は19世紀の英国とそっくり。金保有量と無関係にドル紙幣が発行され、世界のどこでも決済できる基軸通貨として徹底活用。輸入増で国民の生活水準を確保し、代金を輸出で稼いだ外貨でなく増刷したドルで支払い、それでも足りず米国債引き受けを中国や日本など外国に依存してきた。3月30日が次のポイント。4、5月と6、7月集中して臨むところだ。

日経平均は55円安。1万0086円の引け。下げ渋り見送られ若干戻した。出来高21億1800万株、売買代金1兆3500億円。中国の鉄鉱石需要が横ばいと伝えられ■■■■■(****)、■■■(****)が頭打ち。中央三井アセットのインサイダー取引を巡り金融株もブレーキ。個別でも羽振りが悪い。■■■(****)、■■■(****)見送り。■■■■(****)、■■■■■■(****)然り。■■■(****)は小幅高。21日、筆頭株主が19日ストップオプションの権利行使で3272株増加。2万5022(11.76%)に達したと発表。21日終値で計算すると31億円になる。今年と来年複数の創薬が製造承認されるとみられ、■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など追随。時間の問題になってきた。何倍か化けると考えられ、財団か基金の原資にするといい。アップルのように配当無用である。(了凡)