証券ビュー

アンコール伊勢町

100年前に似ている 米国に独仏も高値を更新し日本も (2021.04.23)

 全面高。日経平均中陽線の引け。75日線2万9144円を上回った。21日米主要3指数急反発を受けて買い戻しが広がり、事実上高値引け。4都府県緊急事態宣言を織り込み、22日米政権主催の「気候変動サミット」を控え、エネルギーや鉄鋼、グリーン技術関連中心に軒並み高い。21日、米鉄鋼大手USスチールが2050年の温暖化ガス排出実質ゼロを表明。4%高になった。鉄鋼製品の輸入関税で恩恵を受けインフラ投資も示唆。バイデン氏の延べ8年2兆ドル(約216兆円)にのぼる経済対策の一環。化石燃料が煙たがられる中、割安感から石炭株も上昇。途上国に需要増をもたらす見通し。IEA(国際エネルギー機関)によると、2021年の石炭需要が前年比4.5%伸びるという。コロナ前より多くなり、脱炭素社会シフトでも買われた。その点、■■■■(****)が面白い。2050年カーボンニュートラルをテーマに石油需要が後退する中、全固体電池と電極活物質の製造方法を確立しており割安。22日現在、配当利回り4.57%に対しPBR連結0.71倍。大幅な水準訂正が見込まれる。EVが主流になっても、2050年時点で7割内燃機関が必要といわれ存在感。中長期ダークホースとみられる。インドでコロナ感染が急増しブラジルやアルゼンチン、トルコなど新興国の影響が目立つ。100年前のスペイン風邪(1918~1920)も米国から欧州、新興国に広がり瓜二つ。コロナ後、たまりたまった繰り延べ需要と余剰貯蓄が同時に消費支出となって表面化。米国レベルでコロナ前の水準(2019年第4四半期)を4%上回るという。スペイン風邪が一巡した米国の黄金時代、狂騒の20年代と重なるもので、一時的であれ並み外れたスケール。ダウ3万4000ドル程度で収まらない。20年代後半にかけて不動産ブームとなり「エンパイアステートビル」、フォードの自動車量産、ハーレム全盛時代など大衆消費社会をもたらした。挙げ句に世界大恐慌だ。今のところ、■■■■(****)やクレディ・スイスのアルケゴス関連損失沙汰やみ。SEC(米証券取引委員会)も連邦議会の圧力を受けて規制見直しを進めている段階。4~5月調整により10~11月安後退が見込まれる。コロナ後、米国の黄金時代・狂騒再燃を見越したもので、バブル説や五輪の有無を議論しても意味がない。誰にも止められない流れになった。ほどなく国内も決算発表たけなわ。■■■■(****)がたちまち切り返している。
 日経平均先物によると、22日大証ミニ2万9145円(+0.09%)に対しラージ9140円、シカゴ円建て9145円。現物より約40円安い。ダウ先物3万4022ドル(+0.02%)。同約120ドル安い。VIX恐怖指数17.23(-7.76%)、WTI原油先物61.06(-0.47%)。金先物1789(-0.22%)、ビットコイン円5,856,470(+0.57%)。閑散に売りなしだ。米国のほか独仏も年初来高値を更新し、世界中半導体不足の現状でバブル崩壊などあり得ない。
 22日の日経平均679円高。大引け2万9188円。TOPIX1922(+34)。東証一部の出来高10億8300万株、売買代金2兆2700億円。値上がり1822(値下がり287)。10年債0.065%(-0.005)。米10年債1.561%(+0.002)。上海総合が3465(-0.23%)で引けた。マザーズ指数の引け1226.76(+1.87%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。100年前に似ている。(了凡)