コロナ後が視野に シンポ 4月14日 (2021.04.13)
若手が次世代をリード
世界シェア№1の次が新たなテーマ
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シンポ(5903・JQ)は前向き。後半強含み。コロナ後が視野に入った。2月5日の上方修正によるもので、外食産業の深刻な落ち込みに対し焼き肉需要が根強いためだ。新規参入のほかロースター買い替え促進、1人焼き肉コーナー提案など3月予想を上回る受注が手掛かり。販管費も改善しリバウンドに入った。約3分半で入れ替わる店内換気や家庭で出せない味と価格、食べ放題。老若男女、家族、サラリーマン、学生に子供まで顧客。調理の最終工程を客に委ねる形態が受けている。昨年10月、ワタミ(7522)が進出を表明。居酒屋20店を焼肉に転換し将来600店を打ち出した。事実、じか火で焼くと味が違うし品揃えも割安。IT導入によりレーン、タッチパネル、ロボットなど回転ずしのシステムを応用。コストが安上がりといわれる。日本フードサービス協会によると、2020年(暦年)外食業全体の売上高84.9%。1994年調査開始以来最大の下げ幅。緊急事態宣言が出た4月前年同月比60.4%。10月を戻りのピークに11月第3波の影響を受け反落。2月同77.7%。低迷が尾を引いている。焼肉の場合、2020年の売上高89.1%に対し店舗数100.7%。2月の売上高62.8%に店舗数95.7%とそれなりに厳しい。繁盛店と不振店が2極化。都心や一等地のハンディがなくなり、むしろ、郊外で駐車場併設が人気。絶好調といわれる物語コーポレーション(3097)のキングに対し、都心や一等地にある「肉源」の不振が明暗を分けている。東京商工リサーチによると、2020年焼肉店の倒産件数僅か14件。過去10年で最低。古参が苦戦する中、新参進出が目立ち群雄割拠。同社の対応も多岐にわたる。例えば1人焼肉。1人1台の無煙ロースター、非接触サーモセンサ、LINEアプリを活用したモバイルオーダー、セルフレジなど時代の変わり目。2019年4月九州でアミ洗浄事業を立ち上げ、20年5月名古屋工場近隣に約7億円で9878㎡の土地を取得。さらに10億円を投入し21年後半新工場が稼働する運び。シーソーゲームだ。事業100年(21年4月設立50周年)の布石を打ち込んでいる。米中対立とコロナが同時進行し、サンフランシスコと上海の営業拠点が苦戦しているだけに踏ん張りどころ。前期末連結114人を数える人材が拠りどころ。1997年の上場から四半世紀数え、これまで入社した若手が稼ぎ頭になった。これから10、20年次世代をリードするとみられ、無煙ロースター世界シェア№1の次が新たなテーマ。アミ洗浄事業の黒字転換と新工場稼働いかん。2021年に最大のターニングポイントを迎えた。算命学によると、じっくり計画を練る年。自分で道を切り開き流れをつくり出す場面。来年後半運気上昇。数年後実を結ぶ見通し。田中社長(64)も同運で弾みがつきそうだ。
2021年6月期(連結)は、売上高50億3000万円(13.7%減)、営業利益5億0500万円(28.8%減)、経常利益5億2100万円(28.4%減)、純利益3億5500万円(20.4%減)と従来通り。再び上方修正も考えられる。期末配当18円の予定。設備投資10億円(前期4億7200万円)の計画。トータルで10、20年分に匹敵するポジションとみられる。※8月6日発表された決算、新体制にご注目下さい。