証券ビュー

アンコール伊勢町

仕切り直し見切り発車 自然利子率ゼロ何も生まれない状態 (2021.04.14)

 反発。日経平均小陽線の引け。5日ぶり移動平均線2万9699円を上回った。13日米主要3指数反落に拘らず米CPI発表、16日の日米首脳会談を見越したもの。■■■■■■■■■■■■(****)と■■■■(****)が小反発。■■■■■■■■■■(****)の日経平均寄与が122円とあって見切り発車。米主要企業の決算発表を控え、持ち高調整も伝えられる。12日新月買いに分があると述べた。25日線2万9503円も上向き再び3万円挑戦の公算が大きい。反発の材料が見当たらず、かといって■■■■(****)を悪玉にできず仕切り直し。前日手詰まりで売られた反動もある。12日NYの場況が本音に近い。前週に続き出来高年初来最低。オプションも1~2月のピークに程遠い。2021年1~3月期好調過ぎる業績が起因という。米調査会社ファクトセットによると、主要500社のEPS前年同比24.5%増益。4~6月期5割を超える見通し。すでに市場が史上最高の好決算を織り込み、発表後期待を裏切るリスクに直面している。今週JPモルガンをはじめ投資銀行の好決算が予想され、待機資金が豊富だけに差し引き出直る見込み。逆に、27日満月で売りに分がある。ブルームバーグによると、米個人投資家の4人に3人バブル化を意識。ブルの占める割合もコロナ前の61%に戻した。株が米家計資産の40%にのぼり、ドットコム(1990~2000年代)当時を上回り1950年代初頭に匹敵するという。米長期金利上昇が一服しグロース、バリューの循環物色。コロナで出遅れたものを中心にローテーションが回り始めた。この上、物価が上昇しインフレになれば金利上昇待ったなし。ブレーキを踏むか否か迫られる。バイデン氏が署名した200兆円の経済対策を受けて大きな数字が米主要企業を潤すとみられ4~5月表面化。日本も予想外の影響を受ける。パンデミックが発生した場合、一般に自然利子率が長期間低下し20年後1.5%低い水準。何世紀にわたることも事実で、中世から産業革命にかけて10%から5%。現在ゼロに近い。つまり、所持する資金から何も利益を生まない状態になるという。現在、パンデミックに対する政策対応が多大な借金で需要喚起するものだが、抱え込んだ債務が持続可能かどうか市場に訊くほかない。今日、戦後のインフレと一線を画し、パンデミック後の金利・利益が下方圧力を受けている可能性もある。このため、西側諸国は大量の国債を発行する一方、予防的貯蓄も積み上がっているという。
 日経平均先物によると、13日大証ミニ2万9750円(-0.10%)に対しラージ同、シカゴ円建て同と現物に横並び。ダウ先物3万3658ドル(+0.04%)。同約90ドル安い。VIX恐怖指数16.89(+1.20%)、WTI原油先物60.27(+0.95%)。金先物1725(-0.43%)、ビットコイン円6,860,000(+4.54%)。ブロックチェーンのせいだ。日本の場合、コロナ禍で明らかになったデジタル化の遅れ、潜在成長力の低下が泣きどころ。DXと脱炭素社会を目指すグリーン化が急務。しばしば述べる10年先の初動形成に変わりない。
 13日の日経平均212円高。大引け2万9751円。TOPIX1958(+3)。東証一部の出来高10億1600万株、売買代金2兆3000億円。値上がり1110(値下がり975)。10年債0.100%(-0.005)。米10年債1.688%(+0.021)。上海総合が3396(-0.48%)で引けた。マザーズ指数の引け1216.24(+0.20%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。仕切り直し見切り発車と考えられる。(了凡)