味わい尽くす年度末 米国のマクロ経済改善が手掛かり (2021.03.25)
4日連続安。日経平均大陰線の引け。決算対策売りが目立つ。23日、米主要3指数反落に伴う持ち高調整が主因。全33業種売られ、日銀に引っ張られたTOPIXの下げがきつい。18日3万0216円を戻り高値に1800円下げても手掛かり難。月末に年度末とあってリバランス(株式売り・債券買い)も伝えられる。5日移動平均線2万9316円と25日線2万9514円から大下放れ。75日線2万8394円が下値の目安。これでも自律調整の域にあり、来週明け権利つき最終を境に様変わりと述べた。24日売り材料になった欧米のコロナ感染第3波やアストラゼネカのワクチンデータ、米景気正常化期待の後退など織り込み済み。落ち分180円を埋めた時点で行き過ぎた下げの反動が見込まれる。2月26日1022円安に対し1800円安の現状から、当面半値戻し2万9300円と倍返し3万2016円が上値の目安。米10年債が1.62%に低下する中で米国のマクロ経済改善が最大の手掛かりだ。ワクチン接種が進み今夏集団免疫を獲得すると、消費者の待機需要が解放され記録的な好景気。FRBの試算で今年の米成長率6%超という。200兆円対策のほか300兆円超の第2弾を控え、米10年債2~3%説まで飛び交う始末。100年前、スペイン風邪(1918~20)終息後「黄金の1920年代」と呼ばれた未曽有の好景気が前例。その後フーバー大統領(1929~33)が大恐慌につかまるまで似て非なるもの。当時のような戦争がなく、AIや5G、DXなどデジタル革命。水素に全固体電池を軸足にエネルギー革命と連動。コロナ後パワーバランスが動揺するとみられ、米中対立のはざまで日本のポジション上昇。米長期金利上昇と■■■■■■■■■■■■(****)の火災で出鼻をくじかれたものの、日柄調整一巡から出直る公算が大きい。米国の場合、平均所得が40年低迷し2015~19年にかけて上昇。失業の低下によるもので、この間中間層が10分の1取り戻した。さらに、今後同ペースリセッションなしで試算しても、全部取り戻すのに40年かかるという。気になるのが統計の歪み。コロナのため、世界中の公・非公式統計に一貫性がなく、誤解しかねないシグナル続出。PMIや現場情報、失業、インフレなど全体像がつかめない。米国が今後数年現体制を維持するための前提で、中国に対し強制収容所や少数民族駆逐、批判圧殺など制裁不可欠といわれる。
日経平均先物によると、24日大証ミニ2万8340円(+0.53%)に対しラージ同、シカゴ円建て8390円(-0.99%)。現物と肩を並べる水準。ダウ先物3万2403ドル(+0.29%)。現物の20ドル安に過ぎない。VIX恐怖指数20.16(+6.73%)、WTI原油先物59.05(+2.23%)。金先物1729(+0.28%)、ビットコイン円6,139,991(+3.90%)。収まったように見える。24日、■■■■■■(****)と■■■■■■(****)が相互に出資し、■■■■■(****)を含めCASE(コネクテッド・自動運転・シェア&サービス・電動化)で連携を発表。一丸となってきた。
24日の日経平均590円安。大引け2万8405円。TOPIX1928(-42)。東証一部の出来高15億9100万株、売買代金3兆2100億円。値上がり139(値下がり2026)。10年債0.065%(-0.010)。米10年債1.623%(-0.003)。上海総合が3367(-1.30%)で引けた。マザーズ指数の引け1163.86(-3.22%)。心配ない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など意外に多い。3次元を味わい尽くす年度末。今年が決め手という。(了凡)