天下動乱の兆し濃厚 選挙後追い詰められたバイデン氏 (2020.12.04)
まちまち。日経平均上影陽線の引け。反落のサインといわれる。2日ダウ59ドル高(一時224ドル安)を受けて売り買い交錯。11月3000円幅の大陽線を引きオーバーシュート。米大統領選から1ヵ月経過しても答えが出ないためだ。米主要3指数が最高値圏にあり、コロナワクチンや追加経済対策期待息切れ。3日、日本でもコロナ重症者が全国で497人を数え最多更新。政策期待が後退した。11日メジャーSQにかけて売り残解消が見込まれ、ほとぼりが冷める一方、8日全米選挙人が確定し14日投票。15日(新月)正念場に変わりない。5日移動平均線2万6695円を上回っているが、踏み上げ一巡から過熱感のあかし。バリュー(割安)・グロース(成長)双方水準訂正が峠を越した。11月に売り買い均衡のバランスが崩れ、上に振った分反動安が予想され、年末年始正念場を迎える。日経平均先物によると、3日大証ミニ2万6835円(-0.15%)に対しラージ6810円、シカゴ円建て6805円と甘い。ダウ先物2万9806ドル(-0.19%)も現物より74ドル安。VIX恐怖指数21.12(+1.69%)、WTI原油先物44.94(-0.75%)。金先物1839(+0.51%)、ビットコイン円2,017,758(+0.74%)。おいそれと動けない。米大統領選が終わっても、来年1月ジョージア州で上院の決選投票がリターンマッチ。現在、共和党50に対し民主党48議席。残り2議席どちらが勝つか空前の献金が寄せられ米国分断の瀬戸際。共和党がものにするとバイデン氏の政策が通らない。元オバマ氏と同様ブロックされるためだ。12月1日、米司法省は長官発言の報道を否定し選挙不正調査が終わっていないという。フェイスブックサイトの事実確認でも、バイデン氏が次期大統領でない旨の投稿に「虚偽」のラベルを貼った後訂正している。このほか、元大統領補佐官がトランプ氏の恩赦後「反対勢力によるクーデターが進行中」と述べ背後の中国共産党を牽制。さらに、某有力弁護士が「米国は内戦に向かっている」とツイッターに投稿。トランプ氏に再選挙を促し戒厳令を宣言するよう持ち掛けた。選挙後トランプ氏よりバイデン氏が追い詰められた。これにも伏線がある。11月25日、トランプ氏が国防総省顧問団の人事を刷新。キッシンジャー氏をはじめオルブライト氏、ラフヘッド氏など同省政策委員会中枢11人のメンバーを解任。キッシンジャー氏が中国共産党の「旧友」で最大の工作員といわれ、米国のリストラが本格化したといえなくもない。年末年始どちらに転ぼうと暴れ馬。「米国大荒れ」も考えられる。国内外コロナワクチンが開発されても接種希望者6割前後といわれ、集団免疫を獲得するのに時間がかかる。日経が3日付「市場点描」で紹介したように、コロナ特効薬が開発され経済再開。量的緩和縮小に財政支援も後退し暴落不安。むしろ、コロナで緩和マネーを呼び、財政出動を見越してダウ3万ドルをつけた経緯がトランプ氏の解に近い。
3日の日経平均8円高。大引け2万6809円。TOPIX1775(+1)。東証一部の出来高12億3300万株、売買代金2兆5400億円。値上がり1266(値下がり834)。10年債0.020%変わらず。米10年債0.933%(-0.010)。上海総合が3442(-0.21%)で引けた。マザーズ指数の引け1232.94(-2.58%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■■■(****)に見どころ。殺気さえうかがえる。天下動乱の兆し濃厚になった。(了凡)