金融は踏み倒しの歴史 日本も2月を境に返せなくなる (2012.03.13)
SQ明け高い。再び日経平均1万円ハイタッチ。後場主力中心に伸び悩んだ。2月の機械受注3.4%増が目新しい程度。ギリシャ債務交換、米雇用統計、第3次金融緩和を打診した13日のFOMCなど織り込み済み。12、13日の日銀政策決定会合も2月14日の延長上。円ドル82円に入り、以前述べた90円が見えてきた。暫く揉み合った後、仕組み債のドル売りヘッジポジションを買い戻すとみられる水準。円ドル90円台といえば、2010年4月以来約2年ぶり。昨年10月75円52銭を高値に19%円安だけに大きい。インフレ率1%を掲げた日銀の追加緩和を勘案すると、日経平均の震災直前高値1万0891円更新も視野。しかし、9日まで週足9本連続陽線、騰落レシオ142%とあって今、来週一服。目先出来上がってきた印象である。米軍横田基地発によれば、18日部隊全員休暇。公的機関、スーパー、スタンドなど休み。沖縄も18~21日休みという。「彼岸底」につながるもので何かありそうだ。金融はお金を出した方が負け。踏み倒しの歴史といわれ、シェクスピアの[ベニスの商人]にも明らか。ギリシャは過去200年で100回以上前科がある。ところが、日本だけ借りたものは返すという。このため、40年円高20年デフレになった。ところが、今年2月を境に円安インフレに転換。事態が一変した。市場には日本も返せなくなると映る。これが初動で昨年2、3月と逆の展開。4、5月二の矢が予想される。二の矢といえば、■■■(****)。12日13万9100円を高値に13万1600円の引け。調整が一巡した。フランスで治験中の★★★★101。マウス研究につぎ治験でも経過良好。欧州医薬品庁に認められ、欧州委員会に対し希少疾病用医薬品として指定勧告する旨好感された。シンガポール、米国で早期承認が見込まれ、国内でも■■■■(****=★★★★)と連携した★★★‐CO1Ⅲ相入りを突破口に支援材料が続きそうだ。■■■■(****)はオロナミンやポカリスウェットのイメージ一新。癌ペプチドワクチンで膵臓と大腸癌の救世主に生まれ変わる夢がある。抗体量産という点で■■■■(****)も出番待ち。癌診断薬★53の評価にもつながる。このほか、LNGタンクの需要増を見越した■■■■(****)、■■■■■■■(****)の初動をとらえるところ。■■■■■■■(****)は超高純度炭化ケイ素粉末を量産化するが、放射能を遮断するセメントをつくるそうで頼もしい。
日経平均は39円安。9889円の引け。出来高22億6000万株、売買代金1兆2800億円。1万円大台目前で足踏みしている。あたかも、ギリシャ救済。EU加盟当時粉飾を隠し、常習犯にかかわらず、アテネ五輪につられて欧州銀が貸し込んだ。これが「ユーロ崩壊」のもと。ユーロからドラクマに戻し通貨安にして外貨を呼び込むほかない。一度ユーロから出ないと立て直し困難。半端な状態にあるためだ。アングロサクソンによる資本主義が終わった。ノーベル賞仕込みの金融デリバティブ、レバレッジで自作自演のあげく自滅。FRBとECBがマネー供給無制限という。克服する鍵が日本の江戸時代。1615年から採用された禁中並公家諸法度、武家諸法度、寺院諸法度など戦後体制にあるという。自前の通貨を持ち自給自足の足場をつくったことも手掛かり。ゆうに250年続いた。維新は旧幕臣が5000人ほど無血開城によって新政府に移った。官僚によるものという。(了凡)