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企業レポート

脱皮のさなか Gパッカー   3月13日 (2012.03.12)

スパン10年初動こだま

Y・Eと共同開発が見もの

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ゼネラルパッカー(6267)は脱皮。スパン10年のスケール。初動がこだましている。過去最高の開発案件、同展示会出展、Y・Eデータ(6950)との資本業務提携も手掛かり。これまで半世紀製粉・菓子をはじめドライ業界向け給袋包装機械トップの実績によるもの。リーマンショックを吸収し、震災、円高、タイ洪水などしのいだ昨年(創業50年)が節目になった。同12月、03年JQにつぎ名証2部に上場。1月にはY・Eとの提携が話題となり、同社にないサーボモーター、ロボット技術、海外など魅力。実務レベルの交流が始まったばかりだ。3月6日下方修正したが、後半受注が持ち直し、3Qの落ち込みを4Q取り戻す見込み。開発案件で従来にない酒造、海苔のほか造幣局向けワンコイン給袋を共同受注。展示会も昨年10月JAPANPACK(新製品GP‐9S)を通じコンパクト・省エネタイプを6台販売。4月中部パック、6月に国際食品工業展と医薬・化粧品製造技術国際展、7月にもプロパックチャイナ(上海)。さらにネットPRでアピールする運び。中国人を1人採用。昨年11月から中国語サイトも受けている。シーズとニーズをマッチング。問題解決にこたえるオーダーメイドが真骨頂。1号機のあと2、3号機の拡販につながる。40年以上のユーザーがいるほか、最近水洗いや冷凍食品に対応した海外向け新機種が好調。Y・Eも2月28日下方修正しているだけに、2012、13年具体的な共同開発が見もの。同社は調整運だが、Y・Eが安定運。初動をモノにすると安川電機(6506)を刺激しそうだ。

2012年7月期(非連結)は、売上高38億円(3.5%減)、営業利益5600万円(75%減)、経常利益6000万円(74%減)、純益3000万円(78%減)に見直した。当初より1割減収、研究開発費と展示会コストの増加が主因。配当は7円(中間3.5円)に戻す予定。前期未達の中期計画に対し、新計画(第3次)で売上高44億円、営業利益2億4500万円、経常利益2億5000万円、純益1億5000万円(2014年7月期)を表明。まる1年震災、円高、タイ洪水の影響を受け、今後巻き返しが予想される。脱皮のさなか、12日220円で引けたが、3Q発表(前期6月6日)を目安にボックス圏とみられる。Y・Eは1月16日135万株を取得し第2位の大株主になった。

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