証券ビュー

アンコール伊勢町

出来上がってきた印象  踏ん張らないと飲み込まれる (2012.03.10)

意外なほど堅調。表向き高い。外部要因の改善によるもので、9日のSQ値9946円。2月の同9011円を10%上回った。FRB、ECBにつぐ日銀の金融緩和が大きい。大半織り込んだギリシャ債務交換、米雇用統計発表も陳腐化。買いが先行し一服したものの後確り。8日ダウ70ドル高になったNYの出来高7億1566万株(11%減)にもうかがえ、国内外金融株の上げが目立つだけに出来上がってきた印象。8日JQ指数が震災前の水準を回復し、日経平均も後場1万円大台乗せ。やれやれだ。一年前、震災や原発事故、対洪水など逆回転の反作用。欧州と中東のつくられた危機に伴う過剰反応の打ち返し。売り方の買い戻しによるもの。20日にかけて彼岸底を探るところだ。8日述べたように、夏場以降来年にかけて金融緩和の副作用表面化。欧米でインフレ、金融機関の連鎖破綻が予想され、日本も相当な影響を受ける。このため、備えが必要なわけだ。2、3月初動に4、5月第2幕の件り。2012、13年にかけて欧米の資本主義が金融緩和の副作用によって力尽きるとみられ、日本の立場が否応なく一変すると考えられるためだ。誰かどこかで踏ん張らないと飲み込まれる。今後登場する政権も使い物にならず、何ひとつ適応できないまま退場すると予想され、失業者の大量発生や年金支払いがストップするような事態。一般にも三陸の津波、原発事故に匹敵する跳ね返りが考えられる。市場でこれに対抗できる銘柄があるかどうか。2、3月のテーマになった。2月28日付で失われた20年にかかわらず、株価が倍以上になった18銘柄を紹介したのもその一環。インフレと銀行破綻を念頭に買いたもので、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)を紹介。今年と来年は復興関連で■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)に■■■■(****)もつけた。辰巳相場が前途を左右するとみられ、ラストリゾートとわかれば人気集中。海外からも逃避資金が押し寄せる。本命が■■■(****)。9日11万8800円で引け日柄整理半ば。22日中村祐輔教授(59)の講演が伝えられ、14日辺りから結構動くはずだ。負け惜しみだが、2日連続ストップ安で割高感解消。3割株主が入れ替わり相場も若返った。併用投与した★★★102の教訓を生かし、■■■■(****=★★★★)と連携し★★★‐101を単独投与。4月から国内40施設で第Ⅲ相治験を開始する。ゲノム解析による複数のペプチドワクチン。これまで前治験、第Ⅰ・第Ⅱ相を通じて有力なデータが手掛かり。米国、フランス、シンガポールの治験も勘案し見切り発車。4~5月に2、3月と逆の目が出そうだ。

日経平均は160円高。後場買い戻しが入り一時昨年8月以来の1万円大台ハイタッチ。9929円で引けた。出来高34億7900万株、売買代金2兆4000億円。日銀の追加緩和を囃す向きもある。ほぼ全面高で華々しいが、戻り売りに押され引け味神妙。大引け1万円の余韻が漂っていた。■■■■(****)228円、■■■■(****)2347円しかり。日経平均が即日SQ値を上回っただけに先高感をくすぐる。再び日経平均1万円大台回復から利食い千人力。■■■■■(****)で1万6000円が目安である。外国で発達した問題の多い資本主義経済。克服する鍵が日本の江戸時代にあるという。次回お伝えする。(了凡)