潮目の対応が決め手 グロースとバリュー伸るか反るか (2020.10.23)
反落。日経平均小陰線の引け。一進一退だ。21日、米主要3指数小反落。5日移動平均線2万3552円と25日線2万3429円の往来。弱もち合いが続いている。同日、ブラジル政府が英アストラゼネカとオックスフォード大のコロナワクチン治験で死者が出たと発表。開発期待が後退した。持ち越した米追加経済対策与野党協議翌日続行。成立期待の半面、米大統領選前に困難との見方もある。東証一部の売買代金9日連続2兆円割れ。2019年8月(12日連続)以来だ。同年9月から月足4本陽線だけに、バイデン氏勝利でも株高といわれる。日経が関心を寄せ、オンラインイベント(10月26日)を開く模様。いわく、未曽有の大盤振る舞いが実体経済以上に株価を押し上げ、金利上昇局面でFRBが米国債を大量に買い抑え込んできた。牽制が効かないと矛盾が水面下で広がる。バイデン氏や民主党が勝利する予想と株高の組み合わせにワナがあるとの趣旨。タイムリーで小気味よい。しかし、一口に株高といってもグロース(成長)からバリュー(割安)にシフトする潮目。おのずと一線を画すという。高成長を謳歌したグロース株が金利低下で買われ、上昇すれば逆の理屈も成り立つ。ゴールドマンによると、8月にグロースとバリューの相関係数がゼロになった。トランプ氏かバイデン氏いずれが勝利してもバリュー株に分があるという。コロナが下火になり景気回復が加速するとキャピタルゲイン税が強化される見込み。投資家が増税前含み益の乗ったグロース株を売り、バリュー株を買うのも道理。トランプ氏がバイデン氏と同様に財政支出拡大を表明し追い風。これまでバリュー株相場が始まると加速したという。今回、伸るか反るか。米大統領選後、11月26日(感謝祭)にかけて白黒決着がつくという。
日経平均先物によると、22日大証の引け2万3500円(-0.63%)に対し夜間取引3510円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万8021ドル(-0.40%)と小甘い。VIX恐怖指数29.52(+0.58%)、WTI原油先物40.30(+0.67%)。金先物1919(-0.54%)、ビットコイン円1,353,003(+0.97%)など潮目とみられる。ブルームバーグによると、22日オンライン決済サービスのペイパルHDが一部仮装通貨の利用が可能になったと発表しビットコイン急騰。これを口火に銀行間の取り扱い競争が始まる見通し。関係分の■■■■■■(****)が8月からじり高。水準訂正に入っている。22日午後、会見した自民党の税制調査会長が12月10日前後に党税制改正大綱、14~15日第3次補正をまとめると発表。日本株にとって支援材料になる。あと4年トランプ氏。11月3日圧勝を仮説に米国混乱と述べた。10、11月潮目と考えられる。ドルが4週振り安値を更新。日本がG10の中で一番実質金利が高いといわれ、依然新バブル候補に違いない。
22日の日経平均165円安。大引け2万3474円。TOPIX1619(-17)。東証一部の出来高8億6300万株、売買代金1兆7700億円。値上がり388(値下がり1730)。10年債0.030%変わらず。米10年債0.813%(-0.007)。上海総合が3312(-0.38%)で引けた。マザーズ指数の引け1259.40(-4.51%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。潮目の対応が決め手だ。(了凡)