9日から時間との闘い ドジ踏むと夏場から来年副作用 (2012.03.08)
6日NYダウ203ドル安。ポジション調整を促すもので全面安。目前になってギリシャ債務交換期限、米雇用統計、SQなどまとめて織り込む気配になった。13日FOMCを控えているためで、日経平均も3日連続安。主力中心に日柄整理とみられ、リパトリが一巡する20日前後底入れ。以後円安を見越して買い戻しが予想される。ギリシャ債務交換をとやかくいっても始まらない。たとえ民間参加率66.6%未満でも延長で決着。2次支援まで回し、4月以降泥沼にはまる見込み。ECB、FRB、それに日銀もマネー供給を表明し、大量発行された国債買い取りに舵を切る消耗戦。9日から時間との闘いが現実になる。PIIGSの国債が再び暴落し、金利が高騰すれば米国、中国、日本も一蓮托生。世界中底が抜けるためだ。世界の国債残高5000兆円。GDPの1年分といわれ、今年新たに1000兆円発行される見通し。それも表向きで事実上無制限。ドジを踏むと、夏場から来年ひどい副作用が考えられる。オリンパスやAIJのように、海外のオフショアに飛ばしたところで決済期限になればアウト。AIJの場合、1800億円実現損が露見した。7日、HSBCが加害者と述べた通り。デリバティブの評価損だけに始末が悪い。BIS統計によると、タックスヘイブンにある世界金融機関の含み損2000兆円。決済期限になるとECB、FRBが金融機関に貸しつけ恐慌を防いでいる模様。08年9月以降400兆円というから途方もない。それにしても現政権。財政再建のため消費税を引き上げるというが、3~4年で税収が大幅に減少し失敗に終わるのが過去のさだめ。例外なし。96年から橋本、2000年から03年森・小泉政権を振り返っても明らか。逆に財政赤字が拡大し国債依存度が高くなった。間違った政策を社会保障と一体改革云々など支離滅裂な印象。失敗するのが目に見えている。もうひとつ。財務省の発表する政府債務。2011年度末1000兆円突破の見通し。しかし、特例国債残391兆円を除き問題ないという。2010年度末に政府資産647兆円を計上しているためだ。IMF、世銀、BISも近頃おかしい。世界のためでなく自分たちの利害で動いている。この分でいくと、夏場から欧米でも第2、第3のAIJが続出する。日本が駆け込み寺になりそうだ。
日経平均は60円安。9576円の引け。出来高22億4600万株、売買代金1兆3300億円。一部を除き大半見送られた。節分から持ち越した彼岸底。9日乃至20日に特定できそうだ。6日200日移動平均を切った金先物が水先案内。調整入りとみられ、■■■■(****)、■■■■■■(****)買い場探し。これから起きる換物運動の目印になる。■■■(****)が11万6300円の引け。値幅一巡、日柄整理に入った。取組好転にしても倍率4倍。今週一杯見守るところだ。■■■■■■■(****)は171円と頑強。復興関連のシンボルであり、2日述べた新素材量産化を手掛かりに大相場も考えられる。前後するが、■■■■(****)と■■■■(****)の経過良好。創薬開発につながるもの。■■■■(****)の場合、膵臓癌★★★‐CO1、同★★★‐101、大腸癌★★★‐103/104とプロダクト三つが魅力。★★★‐CO1がⅢ相だけになおさらだ。2、3月初動で4、5月第2幕に変わりない。これから2週間「彼岸底」をとらえるところだ。(了凡)