証券ビュー

アンコール伊勢町

17日ドル安が焦点に 80年前の日米開戦をなぞる流れ (2020.09.17)

 小反発。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万3426円を上回った。15日米主要3指数続伸を受けたもので、日本時間17日午前3時のFOMC声明サプライズなし。VIX恐怖指数25.30(-2.13%)にも明らかという。
しかし、1ドル105円20銭前後の円高が気懸かり。8月28日前首相が辞意を表明した直後に並ぶもので、7月末約30時間104円台に置かれた株安と似た場面。17日新月から第2幕とみられる。FOMCで超低金利を今後3年据え置く旨織り込み済み。一段の重しとの観測頻り。現に、引け後105円を割り込みテクニカルな売り本格化。7月末とそっくりだ。米議会支援の財政なしに金利裁定が及ばないためで、暗礁に乗り上げた米コロナ追加法案が泣きどころ。ドル全面安も考えられる。11日SQ値を上回り、週明け■■■■■■■(****)の切り返しで5日線を上回ったものの、騰落レシオ114.60%(東証一部25日平均)から過熱感。2万4000円挑戦より「1文新値の反動」に分がある。3月19日一時1万7197円の安値を叩いた売り方の期日と重なり、4連休明け連続性が中断する。錯覚から我に返らざるを得ない。■■■■■■■(****)の取引自体、英米のほか中国で物議を醸し、日本でもこなせず長期化の公算大。アームの創業者が「最悪の事態」という。取引のための取引、鞘抜きの弊害も懸念される。日経平均先物によると、16日大証の引け2万3300円(-0.08%)に対し夜間取引3360円、シカゴ円建て3365円。ダウ先物2万8046ドル(+0.49%)。需給関係が如実に出ている。WTI原油先物39.15(+2.27%)、金先物1973.40(+0.37%)、ビットコイン円1,147,403(+0.74%)然り。3月以降折り返しに入った。ブルームバーグによると、ブリッジウォーターの旗艦ファンド1~8月持ち出し18.6%。この10年最悪という。日本の場合、1990年バブル崩壊から30年弥縫(びほう)策継ぎ足し。ゆでガエル説が根強い。前政権7年8ヵ月、日経平均上昇と雇用改善により戦後2番目の「好景気」といわれながらじり貧。OECD加盟37ヵ国で唯一国民所得が1997年以来一貫して減少。1人当たりGDPが2018年イタリアと韓国に抜かれ22位。最低賃金もOECDの平均3分の2。失業率好転さえ非正規雇用の増加によるもの。経済指標の大半空洞化している。沈みかけた船の座席争いという。それも、80年前の日米開戦前をなぞる流れ。当時、新聞や雑誌に日常や生活に関する記事が溢れ、競うように掲載された。コロナ感染拡大せず。日本凄いなどスペイン風邪(1918~20)の流れを汲むもの。第2波でえらい目に遭っている。このため、これから半年正念場。主要メディアが本尊筋のプロパガンダとなり、「グレート・リセット」に向かっている。一日も早く我に返らないと年末年始目も当てられない。例えば、菅首相(71)が持論の携帯料金4割引き下げを実現すると、消費者物価が0.8%下がり再びデフレになる見通しだ。
 16日の日経平均20円高。大引け2万3475円。TOPIX1644(+3)。東証一部の出来高11億6800万株、売買代金2兆1300億円。値上がり1357(値下がり732)。10年債0.015%変わらず。米10年債0.677%(+0.003)。上海総合が3283(-0.36%)で引けた。マザーズ指数の引け1181.23(+2.51%)。出来過ぎだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。ドル安が焦点になってきた。(了凡)